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東京大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

a>0 とし,2つの放物線C1:y=x2+1a2,C2:y=(xa)2を考える。これら2つの放物線の共通接線2本と,それぞれの接点を頂点とする四角形の面積の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式微分 接線・法線面積計算微分による最大最小

方針

共通接線を y=mx+n とおき、それぞれの放物線に接する条件から m の2次方程式を作る。2本の接線の傾きを m1,m2 とし、4つの接点の座標を mi で表すと、四角形の面積は m2m1m1+m2, m1m2 だけで整理できる。最後は a>0 の1変数関数として最小値を調べる。

解答

共通接線を y=mx+n とおく。

まず C1:y=x2+1a2 との接点の x 座標を p とすると、接線の傾きは m=2p である。したがって p=m/2 であり、接線の切片はn=(m2)2+1a2mm2=m24+1a2.次に C2:y=(xa)2 との接点の x 座標を q とすると、傾きは m=2(qa) だから q=am2 である。このとき接点の y 座標は m2/4 なので、接線の切片は n=m24m(am2)=m24am. 共通接線であるためには2つの切片が等しいから m24+1a2=m24am であり、m22am1a2=0 を得る。

この2つの解を m1<m2 とする。解と係数の関係より m1+m2=2a,m1m2=2a2, また m2m1=2a2+2a2 である。 C1 上の接点を PiC2 上の接点を Qi とするとPi=(mi2,mi24+1a2),Qi=(ami2,mi24)である。四角形 P1Q2Q1P2 の面積を座標で計算すると S(a)=m2m14{a(m1+m2)+2a2m1m2} となる。ここに上の関係式を代入してS(a)=m2m14(2a2+4a2)=(a2+2a2)3/2=(a4+2)3/2a3.あとは a>0 でこの値を最小にすればよい。微分すると S(a)=3(a42)a4+2a4 である。したがって S(a)a4<2 で減少し、a4>2 で増加する。よって最小となるのは a=21/4 のときである。その最小値は S(21/4)=43/223/4=29/4 である。

総評

共通接線の傾きを媒介変数にする典型問題で、20分程度を見込みたい。接線条件そのものは短いが、4接点の四角形の面積を雑に処理すると式が崩れやすい。m1+m2, m1m2, m2m1 だけで面積を表すと計算量を抑えられる。最後の最小化では a>0 を使い、a4=2 の前後で増減が変わることを明記するのが安全である。

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出典: 東京大学 1989年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。