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東京大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

赤玉3個と白玉 n 個を円周上に並べる。白玉が連続して k+1 個以上並ぶ部分がない確率を求めよ。ただしn3kn2とする。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安18

確率場合の数 数え上げ、包除原理、余事象

方針

3個の赤玉を基準にして、赤玉と赤玉の間に入る白玉の個数を x,y,z とする。全体は x+y+z=n の非負整数解として数えられる。条件は x,y,zk であり、余事象 xk+1 などを包除原理で引く。仮定 n/3kn/2 により、3つ同時に k+1 以上になる場合は起こらない。

解答

3個の赤玉を円周上の区切りとして見て、隣り合う赤玉の間に入る白玉の個数を時計回りに x,y,z とする。このとき x+y+z=n,x,y,z0 である。逆に、このような非負整数解を1つ決めれば、赤玉の間の白玉の個数が決まり、円周上の並びが決まる。したがって全体の数は n+2C2 である。

白玉が連続して k+1 個以上並ぶ部分がないことは xk,yk,zk と同値である。そこで余事象を数える。

たとえば xk+1 の場合、x=x(k+1) とおくと x+y+z=nk1 であるから、その個数は nk+1C2 である。同じことが y, z についても成り立つので、1つのすき間が k+1 個以上になる場合はまず 3nk+1C2 通りである。

次に、2つのすき間がともに k+1 個以上になる場合を足し戻す。たとえば xk+1, yk+1 なら x=x(k+1),y=y(k+1) として x+y+z=n2k2 であるから、その個数は n2kC2 である。組の選び方は3通りなので、足し戻す数は 3n2kC2 である。

3つのすき間がすべて k+1 個以上になるには n3(k+1) が必要である。しかし仮定 kn/3 より 3(k+1)>n であるから、そのような場合はない。

したがって条件を満たす並びの数はn+2C23nk+1C2+3n2kC2である。よって求める確率はn+2C23nk+1C2+3n2kC2n+2C2である。ただし mC2m<2 のとき 0 と読む。

別解。条件を満たさない場合を「最長の白玉列が k+1 個以上」として直接選ぶこともできる。kn/3 のため、3つのすき間が同時に長くなることはなく、包除原理が2段で止まる。この仮定があるから、上の式の形が簡潔になる。

総評

円順列を3つのすき間の個数に直す組合せ問題で、18分程度が目安である。赤玉を区切りとして x+y+z=n にする発想が出れば、あとは上限 k 付きの非負整数解を包除原理で数えるだけである。n/3kn/2 は飾りではなく、3つ同時の超過がないこと、また n2kC2 が境界で0になり得ることを整理するための条件である。

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出典: 東京大学 1989年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。