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東京大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

平面上に正四面体が置いてある。平面と接している面の3辺のひとつを任意に選び,これを軸として正四面体をたおす。n 回の操作の後に,最初に平面と接していた面が再び平面と接する確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量3/ 10目安10

確率 状態分類確率漸化式対称性の利用

方針

接している面そのものを状態と見る。正四面体には4つの面があり、現在接している面の3辺のどれを軸に倒しても、次に接するのは現在の面以外の3面のいずれかである。したがって「最初の面 A にいる確率」だけでなく、A 以外にいるとき次に A へ戻る確率が 1/3 であることを使って1次漸化式を立てる。初期値 p0=1 から解く。

解答

最初に平面と接していた面を A とする。n 回の操作の後に面 A が平面と接している確率を pn とおく。

正四面体には4つの面がある。現在ある面が平面と接しているとき、その面の3辺のうち1つを軸に倒すと、次に接する面は現在の面に隣り合う3面のうち1つである。したがって、現在 A が接しているなら、次の操作後には A は接していない。一方、現在 A 以外の面が接しているなら、次に A が接する確率は 1/3 である。

よって pn+1=0pn+13(1pn)=1pn3 である。この漸化式を定数解 p=1/4 からのずれで書くと pn+114=13(pn14) となる。

初めは面 A が接しているので p0=1 である。したがってpn14=(13)n(114)=34(13)nである。

よって求める確率は pn=14+34(13)n である。

総評

正四面体の倒れ方を4面間の遷移として見る確率問題である。目安時間は10分。面 A か否かの2状態にまとめてよいが、A 以外の状態から A に戻る確率が常に 1/3 である理由を、正四面体の3辺の選択に結びつけて書く必要がある。漸化式は定数解 1/4 からのずれで処理すると、符号の交替も自然に出る。

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出典: 東京大学 1991年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。