方針
折れ線距離はである。各小問で,方向の距離差と方向の距離差を別々に表にし,その和がになる条件を読む。
(1)では境界と,(2)では境界とで式が変わる。最終的には,水平半直線と斜め線分,さらに水平半直線からなる折れ線または領域として図示する。
解答
(1) とする。折れ線距離の定義から である。したがって条件は である。 とおくとである。また とおくとである。求める条件はである。 ではなので,すなわちである。 ではであり,の式から,すなわちである。 ではなので,すなわちである。
よって求める点の範囲はで表される折れ線である。
(2)
条件は である。そこで とおくと,求める条件はである。であり,である。 ではなので,よってである。 ではとなる。これはの範囲で となるから,である。 ではなので,よってである。
したがって求める範囲は と と の和集合である。図では左上の領域,中央の線分,右下の領域を続けて描けばよい。
別解
解法2
方針
絶対値が変化する縦横の境界線で平面を区切り、各長方形領域の中では距離差が一次式になることを利用する。境界を含めて解集合を接続する。
解答
である。
(1) とおく。平面を 、 で区切る。中央の長方形 ではしたがって解は である。左側では の寄与が に
固定されるので 、右側では に固定されるので となる。
よって(2)とおく。中央の長方形 ではゆえに である。左上 では2つの寄与が
と に固定され、領域全体で となる。同様に右下
も領域全体が解である。他の区画では符号が一致しない。
したがってが求める範囲である。
総評
難度は5、計算量は5。折れ線距離の等距離集合には線だけでなく2次元領域も現れる点を、全区画の符号で確認した。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。 図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。