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東京大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

(1) 空間内の直線Lを共通の境界線とし,
θで交わる2つの半平面H1H2がある.
H1上に点AL上に点BH2上に点Cがそれぞれ固定されている.
ただし,ACL上にはないものとする.
半平面H1を,Lを軸として,0θπの範囲で回転させる.
このとき,θが増加するとABCも増加することを証明せよ.

(2) 空間内の相異なる4点ABCDについて,不等式ABC+BCD+CDA+DAB2πが成り立つことを証明せよ.

ただし,角の単位はラジアンを用いる.

難易度8/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル図形と方程式論証・証明 内積の利用回転・拡大、一般化

方針

(1) は共通境界を座標軸にして2本のベクトルの内積を cosθ の一次式にする。(2)は対角線 AC を蝶番として2つの三角形を平面へ開き、(1)により端点角が増加することを使う。

解答

(1) B を原点、Lx 軸とする。適当な正数 p,q と実数 u,v によりBA=(u,p,0),BC=(v,qcosθ,qsinθ)と置ける。従ってcosABC=uv+pqcosθu2+p2v2+q2.0θπcosθ は減少し、p,q>0 だから右辺は減少する。従って ABC は増加する。

(2) 対角線 AC を共通境界として、三角形 ABCACD の半平面を考える。三角形 ACDAC のまわりに回し、三角形 ABC と反対側の同一平面まで開く。

この操作で ABC,CDA は変わらない。(1)を頂点 A,C に適用すると、DAB,BCD は減少しない。開いた後の4点は平面上の四角形を作り、その4内角の和は 2π である。従って開く前についてABC+BCD+CDA+DAB2π.

総評

空間四角形を平面へ展開して角度を比較する難問で目安は20分。(1)の単調性を対角線の両端へ適用し、残る2角が回転で不変であることを明記する。 条件を使う箇所、途中計算、端点や等号の判定まで答案に明記すれば、論理を失わず完答できる。

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出典: 東京大学 1992年度 後期 理科 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。