方針
第1不等式を, とおいて と読む。これは が と の間にあるという条件である。絶対値は と で外し,さらに の符号で上下を決める。第2不等式は なので,各 で縦に切って,上下端のうち実際に残るものを比較する。負の側は で第2放物線が下に来すぎて領域をもたず,面積は ,, の3区間の縦幅を積分して求める。
解答
(1) とおく。第1の不等式は であるから, は と の間にある。
絶対値を外すとである。また第2の不等式は である。
まず では であり,さらに だから,第2の不等式は上端 を削らない。したがって である。
次に では であり,第2放物線は 以上である。よって である。
さらに では であり,やはり第2放物線は 以上である。よって である。
一方, では第2放物線 が第1不等式で許される縦区間より下に来るか,または と が両立しないため,面積をもつ部分は残らない。 でも同様に面積をもつ部分はない。したがって は上の3つの縦断面を合わせた領域である。
(2)
面積 はである。よって求める面積は である。
色のついた3部分を縦に切ると、積分区間
、、 が見える。
総評
難度6,計算量6。第1不等式を「 と の間」と読むこと,さらに第2放物線で削られる部分を縦断面で確認することが中心である。特に 側は式だけ見ると候補区間が現れるように見えるが,上下関係を比較すると領域が残らない。採点上は,図示で3つの部分の上下端を正しく示し,面積計算では ,, の切れ目を明記することが重要である。20分程度を見込み,図と積分範囲を対応させて整理したい。