方針
文科第1問と同じく、2つの放物線を等しいとおいて x2 の条件に直す。相異なる2点で交わる条件は x2>0 であり、これは sinθ<−3/2 と同値になる。一般角なので、最後は整数 k を用いて周期 360∘ を含めて表す。
解答
交点のx座標は23(x−cosθ)2+sinθ=−23(x+cosθ)2−sinθを満たす。整理すると 23(x2+cos2θ)+sinθ=0 であるから x2=−23sinθ−cos2θ である。
相異なる2点で交わるためには、右辺が正であることが必要十分である。したがって −23sinθ−cos2θ>0 である。cos2θ=1−sin2θ を代入すると 23sin2θ−sinθ−23>0 である。この2次式の根は −23,32 であり、sinθ は [−1,1] の範囲にあるから、条件は sinθ<−23 と同値である。
よって一般角としては、整数 k を用いて240∘+360∘k<θ<300∘+360∘k(k∈Z)である。
一般角での許容区間
別解
解法2
方針
放物線の右辺の差を x の二次式とみなし、最小値が負になる条件を調べる。最後に基本区間の解へ周期を付ける。
解答
2つの右辺の差はD(x)=43(x2+cos2θ)+2sinθ.D(x)=0 が相異なる2実根をもつための必要十分条件は、x=0 での最小値が負になること、すなわち43cos2θ+2sinθ<0である。s=sinθ とおけば23s2−s−23>0.根は −3/2 と 2/3 だから、−1≦s≦1 ではsinθ<−23.従って一般角の答えは240∘+360∘k<θ<300∘+360∘k(k∈Z).
総評
難度は10段階中4、計算量は10段階中3。目安時間は8分。採点ポイントは、交点条件を x2>0 に直すこと、sinθ<−3/2 へ正しく整理すること、一般角として周期を付けて答えることである。誤りやすいのは、端点を含めることと、文科の指定範囲の答えをそのまま書いて一般角の周期を落とすことである。
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出典: 東京大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。