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東京大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

2つの放物線y=23(xcosθ)2+sinθy=23(x+cosθ)2sinθが相異なる2点で交わるようなθの範囲を求めよ.
ただし,0θ<360とする.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安8

方程式・不等式関数三角関数 式変形、判別式、範囲評価、三角比の利用

方針

2つの放物線の交点では右辺が等しい。式を足す形に整理すると、交点のx座標は x2 の値だけで決まる。相異なる2点で交わるには、得られた x2 が正で、x=± の2点が現れることが必要十分である。最後に cos2θ=1sin2θsinθ だけの不等式に直し、指定範囲で角度を読む。

解答

交点のx座標は23(xcosθ)2+sinθ=23(x+cosθ)2sinθを満たす。移項すると 23{(xcosθ)2+(x+cosθ)2}+2sinθ=0 である。ここで (xcosθ)2+(x+cosθ)2=2x2+2cos2θ だから 23(x2+cos2θ)+sinθ=0 である。したがって x2=sinθ23cos2θ を得る。

相異なる2点で交わるためには、この右辺が正であることが必要十分である。右辺が0なら交点は1点、負なら交点はない。よって条件は sinθ23cos2θ>0 である。cos2θ=1sin2θ を用いると sinθ231+sin2θ>0 であり、両辺に 23 を掛けて 23sin2θsinθ23>0 となる。この2次式の根は sinθ=32,sinθ=23 である。後者は 1 より大きく、sinθ の値としては現れない。したがって 1sinθ1 の範囲では sinθ<32 と同値である。 0θ<360 でこれを満たすのは 240<θ<300 である。端点では交点が1点になるため含まない。

交点の個数は差の最小値で決まる

別解

解法2

方針

2つの右辺の差を x の上に凸な二次式として見る。相異なる2交点をもつ条件は、その二次式の最小値が負になることである。

解答

上側の放物線の右辺から下側の右辺を引くとD(x)=43(x2+cos2θ)+2sinθ.D(x)x=0 で最小となり、x の偶関数である。したがって D(x)=0 が相異なる2実根をもつための必要十分条件はD(0)=43cos2θ+2sinθ<0.s=sinθ とおくと23s2s23>0.この二次式の根は32,23であり、1s1 だから条件はsinθ<32.0θ<360 で読むと240<θ<300.

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中3。目安時間は8分。採点ポイントは、2つの放物線を等置して x2 の条件へ落とすこと、相異なる2点を x2>0 と読み替えること、sinθ=3/2 の端点を除くことである。誤りやすいのは、接する場合を2点に含めてしまうこと、また sinθ<3/2 の角度範囲で第3象限から第4象限にまたがる開区間を読み違えることである。

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出典: 東京大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。