方針
(1) は点の像を直接追うより,像の座標 から元の座標 を戻し,元の直線 に代入して係数を読む。右辺を に保ったまま係数列 が定まる点を確認する。(2)では係数列を明示し, に直す。無限個の不等式は, の条件と で必要になる条件を取り出し,逆向きは凸結合の形で全ての を同時に確認する。
解答
(1) による像の座標を とおく。すなわち である。これを元の座標について解くと, である。
点 が ,すなわち 上にあるとき,像 は を満たす。整理すると である。したがって,像の直線 を と書けば, である。文字 を再び と書けば,これが求める関係式である。
(2) は であるから, である。(1)の関係式から なので, すなわち である。初期値 から が得られる。実際,この式は で初期値を満たし,上の漸化式にも代入して確かめられる。さらに より である。
したがってである。
すべての に含まれる点は,すべての について を満たす点である。特に から が必要である。また を大きくすると だから,もし なら十分大きい で となってしまう。よって も必要である。
逆に が成り立つとする。このとき任意の について であり, である。右辺は, と の重み付き平均で,しかも後者の重み は正であるから, となる。
したがって求める範囲は を同時に満たす点全体である。図示すると,直線 の上側の半平面は境界を含み,直線 の上側の半平面は境界を含まない。その共通部分が答えである。
青い共通部分が答え。実線 は含み、破線 は含まない。
総評
直線の像を出す場面で,点の移動と直線係数の移動を混同しないことが第一の注意点である。想定時間は15分から20分,難易度は6,計算量は5程度。(2)の核心は,無限個の半平面を の境界と極限の境界の2本で表すことにある。 は含まれる一方, は が開半平面なので含まれない。この境界の開閉を図に反映できるかが答案の仕上がりを左右する。