方針
半径をとし,各辺に対応する中心角の半分をとおく.からを求め,周長条件でを得る.和積公式からも求め,和と積をもつ2次方程式へ帰着する.
解答
円の半径を とする。円の弦の長さは,その弦に対応する中心角を とすると である。
辺,に対応する中心角の半分をどちらもとおく.等しい弦に対応する弧は小弧か大弧であるが,一方が大弧で他方が小弧なら,その2弧だけで円周全体を占めてしまう.四角形の残り2辺があるので,両方とも小弧でありである. より である。したがって であり, だから である。
次に,辺 , に対応する中心角の半分をそれぞれ とする。4つの弧で円を一周するので すなわち である。よって であり, だから である。またである。
周の長さが44で, だから である。一方 であるから であり, となる。
和積公式よりである。ここでである。したがって より を得る。よって である。
したがってである。ゆえにである。 , だから, は2次方程式 の2解である。よって となり, である。どちらが でどちらが であるかは,図の取り方を入れ替えると交換される。
弦の条件から和と積をそろえれば,最後は2次方程式に帰着する.
別解
解法2(対角線と余弦定理)
方針
対角線を共通弦から求める.三角形においてを使い,余弦定理から積を直接決定する.
解答
に対応する中心角の半分をとする.解法1と同様に,両辺は小弧に対応するので,である.
に対応する半角を とすると,対角線 は中心角 に対応する弦である。したがって である。また, は弧 に対する円周角なので である。 とおくと であり,三角形 に余弦定理を用いて となる。 を代入すると であり, を得る。よって同じく である。
総評
難度6,計算量5。目安時間は22分。弦の長さを中心角の半分で表す標準処理を使うと,周長条件が の条件になる。計算の山は を出すところで,和だけで終わらず積まで整理する必要がある。別解のように対角線 と余弦定理を使うと,積 がより直接出る。