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東京大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

pqを2つの正の整数とする。
整数abcで条件qb0ap,bcaを満たすものを考え,
このようなabc[a,b;c]の形に並べたものを(p,q)パターンと呼ぶ。
(p,q)パターン[a,b;c]に対してw([a,b;c])=pq(a+b)とおく。

(1) (p,q)パターンのうち,w([a,b;c])=qとなるものの個数を求めよ。
また,w([a,b;c])=pとなる(p,q)パターンの個数を求めよ。

以下p=qの場合を考える。

(2) sp以下の整数とする。
(p,p)パターンでw([a,b;c])=p+sとなるものの個数を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

場合の数整数 数え上げ、場合分け、和の計算

方針

重み w([a,b;c])=pq(a+b)c に依存せず、a+b だけで決まる。したがって、まず求める w の値を a+b の条件に直す。(1) は a+b=p または a+b=q という端の条件なので、a,b はそれぞれ1通りに決まる。残りは c の取り方を数える。(2) では p=q として a+b=ps を固定し、b=psa とおく。a,b の範囲から a の範囲を決め、各 a に対して cab+1 通りであることを足し上げる。s<0 では a+bp を超えるので該当しない。

解答

(1)
まず w([a,b;c])=pq(a+b) であり、wc によらない。 w([a,b;c])=q となる条件は pq(a+b)=q すなわち a+b=p である。ところが条件より apb0 だから、a+b=p となるには a=p,b=0 でなければならない。このとき c0=bca=p を満たす整数であり、c=0,1,2,,pp+1 通りである。したがって個数は p+1 である。

次に w([a,b;c])=p となる条件は pq(a+b)=p すなわち a+b=q である。条件より a0bq だから、a+b=q となるには a=0,b=q でなければならない。このとき cq=bca=0 を満たす整数であり、c=q,q+1,,0q+1 通りである。したがって個数は q+1 である。

(2)
以下 p=q とする。このとき w([a,b;c])=pp(a+b)=(a+b) である。したがって w([a,b;c])=p+s(a+b)=p+s すなわち a+b=ps と同値である。

条件より 0appb0 であるから、a+bp である。したがって s<0 のときは ps>p となり、該当するパターンは存在しない。

次に 0sp とする。a+b=ps より b=psa である。b0 から aps、また ap であるから、a の範囲は psap である。この範囲の整数 as+1 個ある。

a に対して、cbca を満たす整数であるから、その個数は ab+1=a(psa)+1=2ap+s+1 である。よって求める個数は a=psp(2ap+s+1) である。ここで a=ps+j (j=0,1,,s) とおくと、各項は 2(ps+j)p+s+1=ps+1+2j なので、和はj=0s(ps+1+2j)=(s+1)(ps+1)+2s(s+1)2=(s+1)(p+1)である。

以上より、sp の整数 s に対する答えは{0(s<0),(s+1)(p+1)(0sp)である。

総評

条件が多く見えるが、wa+b だけで決まることを見抜くと整理しやすい。目安時間は18分。(1) は端の和 a+b=p,q なので a,b が一意に決まり、残る c の範囲だけを数える。(2) では s<0 の場合を落とさないこと、c の個数が ab+1 であること、和の始点が a=ps であることが採点点である。端点 s=0 では (p+1) 通り、s=p では (p+1)2 通りとなり、式の確認にも使える。

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出典: 東京大学 2011年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。