方針
底辺が の二等辺三角形なので、条件は である。放物線上の点 と の距離の2乗を とおき、 を で因数分解する。 なので として、、 で整理する。重心は と で表せるので、条件から の関係式を得る。最後に、相異なる実数 が存在する条件を判別式で確認し、軌跡の範囲を決める。
解答
放物線上の点 と との距離の2乗を とおく。 が を底辺とする二等辺三角形であることは すなわち を意味する。また三角形をなすので 、すなわち である。
まず を整理すると である。したがってである。 だから である。
ここで とおく。すると であるから、上の条件は となる。もし なら左辺は となり不可能である。よって であり、 を得る。すなわち である。
重心 について であり、である。 より であるから、これを に代入すると である。
次に範囲を決める。 が相異なる実数として存在するためには、2次方程式 が相異なる実数解をもてばよい。すなわち が必要十分である。上で得た から である。したがって である。
また であるから、特に でなければならない。 のもとで は、両辺に正の をかけて と同値である。関数 は で単調増加し、 で となるので、 である。 だから、これは すなわち である。逆に、この範囲の に対しては となり、判別式が正なので相異なる実数 が存在する。
したがって求める軌跡は である。
放物線上の2点 、頂点 、重心 と、重心の軌跡の関係は次図のようになる。
別解
解法2(弦の垂直二等分線を使う)
方針
弦 の中点を とする。二等辺条件 を と読み替えると、弦の傾き と中点座標だけで条件を書ける。対称式から重心を出し、最後に が相異なる実数となる範囲を判別式で決める。
解答
弦 の中点を とする。またとおく。 であり、弦 の傾きはである。一方、である。
は、点 が弦 の垂直二等分線上にあることと同値である。したがって であり、となる。 なら左辺は となるので である。整理するとを得る。
重心 についてである。したがって を消去するととなる。
残るのは の範囲である。かつ なので である。まただから、 が相異なる実数である条件は より、これはと同値である。左辺は で単調増加し、 で2となるのでである。よってとなる。
したがって求める軌跡はである。
総評
二等辺条件を距離の等式、または垂直二等分線として対称式に直す軌跡問題である。目安時間は25分。式の関係だけなら比較的短いが、 が相異なる実数として存在する範囲を最後に確認しないと軌跡として不十分になる。 が0でないこと、さらに から が必要になることを飛ばさないのが重要である。端点 は、それぞれ に対応し、三角形の条件または相異なる実数条件を満たさないため含まれない。