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東京大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

実数t0<t<1を満たすとし,座標平面上の4点
O(0,0)A(0,1)B(1,0)C(t,0)を考える。
また線分AB上の点DACO=BCDとなるように定める。

tを動かしたときの三角形ACDの面積の最大値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安10

図形と方程式三角関数関数 座標設定三角比の利用微分による最大最小

方針

まず角の条件を直線 CD の傾きに変換する。C から見た CO は左向きの水平線で、CA=(t,1) なので tanACO=1/t である。したがって CB から同じ角だけ上がる直線 CD の傾きも 1/t になる。これを直線 AB:x+y=1 と連立して D を求め、三角形 ACD の面積を t の1変数関数にする。最後は 0<t<1 の開区間で微分し、端点で面積が0に近づくことと内部の停留点で最大をとることを確認する。

解答

直線 AB の方程式は x+y=1 である。点 C(t,0) から見て CO=(t,0),CA=(t,1) であるから、左向きの水平線 COCA のなす角について tanACO=1t である。

また CB=(1t,0) は右向きの水平線である。条件 ACO=BCD より、直線 CD は右向きの水平線から角 ACO だけ上がる直線であるから、その傾きは 1t である。したがって直線 CDy=xtt と書ける。

これを x+y=1 と連立すると x+xtt=1 であり、両辺に t を掛けて (1+t)x=2t を得る。
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したがって D(2t1+t,1t1+t) を得る。

角条件と各点の位置関係は、例えば次の図のようになる。

ここで 0<t<1 より 0<2t/(1+t)<10<(1t)/(1+t)<1 なので、確かに D は線分 AB 上にある。

三角形 ACD の面積を S(t) とする。AC=(t,1),AD=(2t1+t,2t1+t)であるからS(t)=12t(2t1+t)(1)2t1+tである。したがって S(t)=t(1t)1+t(0<t<1) となる。

微分すると S(t)=(12t)(1+t)(tt2)(1+t)2=12tt2(1+t)2 である。分母は正なので、符号は 12tt2=2(t+1)2 で決まる。0<t<1S(t)=0 となるのは t=21 のときだけである。また 0<t<21S(t)>021<t<1S(t)<0 である。

さらに t0+t1 では S(t)0 であるから、最大は t=21 でとる。このとき S(21)=(21)(22)2 であり、分子を整理すると (21)(22)=324 なので S(21)=322 である。したがって求める最大値は 322 である。

総評

難度5、目安時間10分。角条件を傾きへ落とす最初の一手が勝負で、ここで COCB の向きが反対であることを図で確認したい。D の座標を出した後は、面積を行列式型の計算で t(1t)/(1+t) に整理すれば標準的な最大値問題になる。失点しやすいのは、D が線分 AB 上に入る確認、開区間 0<t<1 の端点で最大が出ない確認、最大値の根号整理である。

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出典: 東京大学 2012年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。