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東京大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

座標平面上で2つの不等式y12x2,x24+4y218によって定まる領域をSとする。Sx軸のまわりに回転してできる立体の体積をV1とし,
y軸のまわりに回転してできる立体の体積をV2とする。

(1) V1V2の値を求めよ。

(2) V2V1の値と1の大小を判定せよ。

難易度6/ 10計算量7/ 10目安18

図形と方程式積分 体積計算面積計算、置換積分、計算整理

方針

まず放物線と楕円上半分の交点を求め、領域 S1/2x1/2 で上下の関数にはさまれた領域として表す。x 軸回転では外半径が楕円上半分、内半径が放物線なので、円板の差を積分する。y 軸回転では、領域が y 軸対称であることを使って x0 側の縦の細片を回転する円筒殻で積分する。最後に V2/V1 を整理し、両辺が正であることを確認して平方比較により1との大小を判定する。

解答

(1)
まず2つの境界の交点を求める。放物線 y=x2/2 を楕円 x24+4y2=18 に代入すると x24+4(x22)2=18 すなわち x24+x4=18 である。X=x2 とおくと 8X2+2X1=0 となり、(4X1)(2X+1)=0 である。X0 だから X=1/4、すなわち x=±12 で交わる。

楕円の上半分は 4y2=18x24=12x28 より y=12x242 である。したがって領域 S12x12,x22y12x242領域 S は放物線の上側かつ楕円の内側にある青色部分で、交点の x 座標は ±1/2 である。

で表される。 x 軸のまわりに回転すると、外半径は 12x2/(42)、内半径は x2/2 である。よってV1=π1/21/2{(12x242)2(x22)2}dxである。被積分関数を整理すると(12x242)2(x22)2=12x232x44なのでV1=π1/21/2(132x216x44)dxである。偶関数であることを用いて計算するとV1=2π[x32x348x520]01/2=11π480である。

次に y 軸のまわりに回転する体積を求める。Sy 軸対称なので、0x1/2 の部分を円筒殻で回転すればよい。半径は x、高さは 12x242x22 であるからV2=2π01/2x(12x242x22)dxである。ここでx12x242dx=(12x2)3/2242,x32dx=x48だからV2=2π[(12x2)3/2242x48]01/2である。代入して整理すると V2=(827)π192 である。

(2)
(1)よりV2V1=(827)π19248011π=4023522である。これが1より小さいかどうかは 40235<22 すなわち 402<57 と同値である。両辺は正であり、平方すると (402)2=3200,572=3249 であるから 402<57 が成り立つ。したがって V2V1<1 である。

別解

解法2(水平断面による2体積の統一計算)

方針

領域を高さ y ごとの水平断面で見る。放物線側の半幅 2y と楕円側の半幅 1/216y2y=1/8 で入れ替わる。x 軸回転は円筒殻、y 軸回転は円板として同じ区分で積分する。

解答

(1)
高さ y における領域の半幅を r(y) とする。放物線から x22y、楕円から x21/216y2 を得る。2つの上限が等しくなる正の高さは2y=1216y2より y=1/8 である。また領域の最高点は y=1/(42) である。したがってr(y)={2y(0y1/8),1/216y2(1/8y1/(42)).x 軸のまわりには、半径 y、高さ 2r(y) の円筒殻を回すと考えられる。よってV1=4π{01/8y2ydy+1/81/(42)y1216y2dy}=4π(1320+1384)=11π480.y 軸のまわりには、半径 r(y) の円板を積み重ねればよい。したがってV2=π{01/82ydy+1/81/(42)(1216y2)dy}=π{164+[y2163y3]1/81/(42)}=(827)π192.(2)
よってV2V1=4023522.両辺が正であることに注意すると、402<573200<3249だからV2V1<1である。

総評

難度6、目安時間18分。主解法は x 軸回転を円板差、y 軸回転を円筒殻で処理する。別解は水平断面の半幅が y=1/8 で入れ替わることを見抜き、2体積を同じ区分で計算する。交点、根号の係数、回転軸ごとの半径を図と対応させることが重要である。

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出典: 東京大学 2012年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。