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東京大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標平面上の3点P(0,2),Q(0,2),A(a,a2+1)(0a1)を考える。

(1) 2つの線分の長さの差PAAQaによらない定数であることを示し,その値を求めよ。

(2) Qを端点としAを通る半直線と放物線y=28x2との交点をBとする。
Bから直線y=2へ下ろした垂線と直線y=2との交点をCとする。
このとき,線分の長さの和PA+AB+BCaによらない定数であることを示し,その値を求めよ。

難易度6/ 10計算量4/ 10目安22

図形と方程式関数 図形的解釈、式変形、軌跡

方針

(1)s=a2+1 とおき、a2=s21 を使って PA2,AQ2 を完全平方にする。(2) は放物線を x2=42y と見て、焦点が Q、準線が y=2 であることを使う。ただし AB=QBAQBC=2yB を使うには、Q,A,B の順序と yB<2 の確認が必要である。半直線を Q+λ(AQ) と表し、放物線との交点が λ>1 にただ1つあることを示してから、焦点距離と準線までの距離をつなぐ。

解答

(1) s=a2+1とおく。0a1 より 1s2 であり、a2=s21 である。点 A(a,s) なのでPA2=a2+(s+2)2=s21+s2+22s+2=(2s+1)2,AQ2=a2+(s2)2=s21+s222s+2=(2s1)2である。2s1>0 だからPA=2s+1,AQ=2s1.したがってPAAQ=2であり、これは a によらない。

(2)
放物線はx2=42yと書けるので、焦点は Q(0,2)、準線は y=2 である。

先に点の順序を確認する。半直線 QA 上の点をX(λ)=Q+λ(AQ)=(λa, 2+λ(s2))(λ0)と表す。X(λ)y 座標から放物線の y 座標を引いたものをϕ(λ)=2+λ(s2)28a2λ2とおく。a>0 なら ϕ(λ)<0a=1,λ=0 の一点を除く)であり、ϕ(1)=s28a2128>0,limλϕ(λ)=である。よって放物線との交点はただ1つで、そのパラメータは λ>1 である。a=0 のときも ϕ(λ)=2+λ(12) だから、零点は λ>1 である。したがって Q,A,B はこの順に並び、AB=QBAQである。

By 座標を yB とする。半直線は Q から下向きで、BA より先にあるからyBs2<2.ゆえに BC=2yB である。一方、放物線の焦点・準線の性質よりQB=yB+2.以上と (1) を用いるとPA+AB+BC=PA+(QBAQ)+(2yB)=(PAAQ)+(yB+2)+(2yB)=4+2.したがって、この長さの和も a によらず4+2である。

図は 0<a<1 の模式図である。半直線上の順序は Q,A,B であり、B は直線 y=2 より下にある。

総評

難度6、目安時間22分。(1) の完全平方と、(2) で放物線の焦点が問題中の点 Q に一致することが二つの要点である。採点上は、焦点・準線の性質を書くだけでなく、AB=QBAQ を使える点の順序と、BC=2yB の符号を確認する必要がある。旧資料の Q(0,2) では (1) の一定値性が崩れるが、原典は Q(0,2) である。準線を y=2 と取り違えること、BA より先にあることを無説明で仮定することが典型的な失点である。

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出典: 東京大学 2013年度 前期 文科 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。