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東京大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

以下の問いに答えよ。

(1) tを実数の定数とする。実数全体を定義域とする関数f(x)f(x)=2x2+8tx12x+t317t2+39t18と定める。このとき,関数f(x)の最大値をtを用いて表せ。

(2) (1)の「関数f(x)の最大値」をg(t)とする。
tt12の範囲を動くとき,
g(t)の最小値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

関数微分 式変形、微分による最大最小、範囲評価

方針

(1) はまず x について平方完成し、係数が負の2次関数であることから頂点で最大値をとることを明示する。最大値は t の3次式 g(t) になる。(2) は指定範囲 t1/2 上で g(t) の最小値を調べる。導関数で増減を確認し、左端 1/2 と極小点 t=5 の値を比較する。

解答

(1) x について整理すると f(x)=2x2+(8t12)x+t317t2+39t18 である。x2 の係数が負なので、この2次関数は上に凸であり、平方完成して頂点を読めば最大値が求まる。

実際、f(x)=2{x2(4t6)x}+t317t2+39t18=2{x(2t3)}2+2(2t3)2+t317t2+39t18=2{x(2t3)}2+t39t2+15tである。したがって、x=2t3 のとき最大となり、最大値は t39t2+15t である。

(2)

(1) の最大値を g(t)=t39t2+15t とおく。微分すると g(t)=3t218t+15=3(t1)(t5) である。よって、g(t)t<1,5<t で増加し、1<t<5 で減少する。

したがって、範囲 t1/2 で最小値の候補は左端 t=1/2 と極小点 t=5 である。まず g(5)=125225+75=25 である。また、t=1/2 ではg(12)=12292152=923122.これと 25 を比較するとg(12)g(5)=4123122=4123122>0である。最後の不等式は 412>31 から従う。

よって左端の値よりも g(5) の方が小さい。求める最小値は 25 である。

別解

解法2(因数分解による最小値評価)

方針

(1) は平方完成で最大値を求める。(2) は微分で増減を追う代わりに、候補値 25 との差 g(t)+25 を因数分解する。指定範囲では各因子の符号が直ちに決まり、等号条件も同時に得られる。

解答

(1) x について平方完成するとf(x)=2{x(2t3)}2+t39t2+15t.したがって x=2t3 のとき最大となり、その最大値はg(t)=t39t2+15tである。

(2) 25 との差をとるとg(t)(25)=t39t2+15t+25=(t5)2(t+1).いまt12>1であるから t+1>0 であり、(t5)20 である。よってg(t)+250,すなわち g(t)25 である。等号は t=5 のときに成立する。したがって求める最小値は25である。

総評

難度4、計算量4。目安時間は14分。平方完成で x についての最大値を出し、その後は t の3次関数の増減を調べる標準問題である。(1) で頂点の x=2t3 ではなく最大値そのものを答える点、(2) で左端と極小点を比較する点が採点上の要所である。t=1 は極大点なので、最小値候補に入れない整理が大切である。 特に左端の値は見た目より大きく、数値感覚だけで判断せず差を取って比較すると安全である。 第2解法では差の因数分解により、微分後の候補比較をせず最小値と等号条件を同時に確定した。

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出典: 東京大学 2014年度 前期 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。