方針
点 を通る2次関数を、直線 と で消える二次式の和として と表す。 なら頂点の 座標は であり、条件(i)は になる。条件(ii)は の直線に対応するので、全体として を動かせばよい。固定した で上下端を求め、放物線2本に挟まれた面積を積分する。
解答
点 , を通る直線は である。点 を通る2次関数は、この直線に で となる項を加えて と表される。実際, のとき , のとき である。
のとき、この2次関数は であるから、頂点の 座標は である。条件(i)は頂点の 座標の絶対値が 以上であることなので すなわち である。
一方、条件(ii)は が同一直線上にあること、すなわち であり、これは上の式で とした場合に対応する。したがって条件(i)または(ii)を満たす点 は、 のもとで と表される点である。
ここで では であるから が取り得る範囲は である。よって図示すべき範囲はである。境界は2本の放物線 であり、両端 ではそれぞれ点 に縮む。
したがって面積は縦の長さを積分してである。よって求める面積は である。
総評
難度5、計算量4。目安時間は15分。 を通る放物線を と一気に表せるかが核心である。頂点条件から の範囲を出す際、 は2次関数ではなく直線なので条件(ii)として別に含める必要がある。面積計算では、 の端点で縦幅が0になるため面積には影響しないが、図示では境界に含まれる点として扱う。放物線族、媒介変数、積分面積が短くまとまった良問である。