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東京大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標平面上の2点A(1,1)B(1,1)を考える。
また,Pを座標平面上の点とし,そのx座標の絶対値は1以下であるとする。
次の条件(i)または(ii)をみたす点Pの範囲を図示し,その面積を求めよ。

(i) 頂点のx座標の絶対値が1以上の2次関数のグラフで,
A,P,Bをすべて通るものがある。

(ii) 点A,P,Bは同一直線上にある。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

関数図形と方程式積分 パラメータ処理、軌跡面積計算

方針

A,B を通る2次関数を、直線 ABx=±1 で消える二次式の和として y=x+t(x21) と表す。t0 なら頂点の x 座標は 1/(2t) であり、条件(i)は 0<t1/2 になる。条件(ii)は t=0 の直線に対応するので、全体として t1/2 を動かせばよい。固定した x で上下端を求め、放物線2本に挟まれた面積を積分する。

解答

A(1,1)B(1,1) を通る直線は y=x である。点 A,B を通る2次関数は、この直線に x=1,10 となる項を加えて y=x+t(x21)(t0) と表される。実際,x=1 のとき y=1x=1 のとき y=1 である。

t0 のとき、この2次関数は y=tx2xt であるから、頂点の x 座標は 12t=12t である。条件(i)は頂点の x 座標の絶対値が 1 以上であることなので 12t1 すなわち 0<t12 である。

一方、条件(ii)は A,P,B が同一直線上にあること、すなわち y=x であり、これは上の式で t=0 とした場合に対応する。したがって条件(i)または(ii)を満たす点 P=(x,y) は、x1 のもとで y=x+t(x21),t12 と表される点である。

ここで 1x1 では x210 であるから y+x=t(x21) が取り得る範囲は 1x22y+x1x22 である。よって図示すべき範囲は1x1,x1x22yx+1x22である。境界は2本の放物線 y=x±1x22 であり、両端 x=±1 ではそれぞれ点 A,B に縮む。

したがって面積は縦の長さを積分してS=11{(x+1x22)(x1x22)}dx=11(1x2)dx=[xx33]11=43である。よって求める面積は 43 である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。A,B を通る放物線を y=x+t(x21) と一気に表せるかが核心である。頂点条件から t の範囲を出す際、t=0 は2次関数ではなく直線なので条件(ii)として別に含める必要がある。面積計算では、x=±1 の端点で縦幅が0になるため面積には影響しないが、図示では境界に含まれる点として扱う。放物線族、媒介変数、積分面積が短くまとまった良問である。

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出典: 東京大学 2015年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。