方針
3条件をまず係数条件に直す。 と は、偶数次部分 と奇数次部分 を分離してくれる。さらに積分条件では奇関数部分 が消えるので、 が決まり、残る自由度は だけになる。あとは を用いて を の2次式として正確に展開し、平方完成で最小値とそのときの を求める。
解答
条件を係数で書く。まず である。これらを加えると だから であり、引くと だから である。したがって である。
次に積分条件を用いる。奇関数 の における積分は0なので、である。これが1に等しく、また であるから すなわち である。よって となる。
したがって条件を満たす3次関数は と表される。ここで であるからである。展開して であり、である。よってとなる。
平方完成すると である。したがって が最小となるのは のときであり、その最小値は である。このとき だから、求める関数は であり、最小値は である。
別解
解法2(積分の内側で平方完成する)
方針
3条件から 、、 までを先に決める。その後 とおくと、積分内の交差項の積分値が0になる。この直交性を使えば、展開した2次式をあとから平方完成せずに最小点と最小値を同時に得られる。
解答
、 の和と差からを得る。またであり、 だからとなる。したがってである。
ここでとおく。するとであり、となる。交差項に現れる積分はである。まただからよって最小となるのは 、すなわち のときである。このときである。
総評
係数条件を整理して1変数の2次式最小化へ落とす問題である。目安時間は18分。 の和と差を使って偶数次部分と奇数次部分を分けること、積分条件で の積分が消えること、 には が出てこないことが主要な観察である。計算量は重くないが、一次項の積分値 の符号を誤ると最小点がずれる。答案では、自由度が だけ残ることを明示してから平方完成まで書くと、条件をすべて使ったことが読み手に伝わる。