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東京大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

関数y=x(x1)(x3)のグラフをC,原点Oを通る傾きtの直線をlとし,
ClO以外に共有点をもつとする。
Clの共有点をOPQとし,
OPOQの積をg(t)とおく。
ただし,それら共有点の1つが接点である場合は,
OPQのうちの2つが一致して,その接点であるとする。
関数g(t)の増減を調べ,その極値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

関数微分図形と方程式 解と係数の関係、絶対値の処理、増減表

方針

直線 l:y=tx を3次曲線へ代入し、原点以外の共有点の x 座標を二次方程式の2解 α,β として扱う。まず判別式から定義域 t1 を確定する。直線上の点までの距離には共通因子 1+t2 があるので、解と係数の関係 αβ=3t によって g(t)=3t(1+t2) まで落とす。最後に絶対値が外れる t=3 と、各区間の停留点・端点を同じ増減表に整理して、極大・極小を漏れなく判定する。

解答

直線 ly=tx である。曲線 C との共有点の x 座標は x(x1)(x3)=tx を満たす。整理すると x{x24x+3t}=0 である。x=0 が原点 O に対応する。原点以外の共有点の x 座標は x24x+3t=0 の解である。この二次方程式が実数解をもつための条件は 164(3t)=4(1+t)0 であるから t1 である。

原点以外の2つの共有点の x 座標を α,β とする。接する場合や一方が原点と一致する場合も、重複を込めてこの2解で扱う。解と係数の関係より αβ=3t である。直線 y=tx 上の点 (x,tx) の原点からの距離は x2+t2x2=x1+t2 であるから、g(t)=α1+t2β1+t2=3t(1+t2) である。

したがってg(t)={(3t)(1+t2)(1t3),(t3)(1+t2)(3t)である。1t3 では g(t)=(1+t2)+2t(3t)=3t2+6t1 であり、g(t)=0 となるのは t=1±63 である。ここで u=163,v=1+63 とおくと、1<u<v<3 である。 3t では g(t)=(1+t2)+2t(t3)=3t26t+1 であり、t3 では 3t26t+1=3(t1)22>0 である。

以上より、g(t)[1,u]で減少,[u,v]で増加,[v,3]で減少,[3,)で増加である。したがって極小値は t=ut=3 でとり、g(u)=4469,g(3)=0 である。また極大値は t=v でとり、g(v)=4+469 である。

総評

難度5、目安時間18分。3次曲線と直線の交点を個別に求めず、原点を除いた二次方程式の2解の積だけを使うのが中心である。採点上は、共有点が存在する定義域 t1、距離の積に絶対値が付く理由、t=3 で式を分けることの3点を明記したい。t=3 では原点が重複して g(3)=0 となる。また、定義域の端 t=1 は局所的な極値とは数えず、内部の符号変化から極値を答える点にも注意する。

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出典: 東京大学 2013年度 前期 文科 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。