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東京大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

a1<a<3をみたす実数とし,座標空間内の4点
P1(1,0,1)P2(1,1,1)P3(1,0,3)Q(0,0,a)を考える。
直線P1QP2QP3Qxy平面の交点をそれぞれR1,R2,R3として,
三角形R1R2R3の面積をS(a)とする。
S(a)を最小にするaと,そのときのS(a)の値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式関数 座標設定面積計算微分による最大最小ベクトル成分計算

方針

直線QPiQ+λ(PiQ)と表し,z=0となるλを求める。R1,R2は同じx座標で,R1,R3x軸上にあるため,三角形の底辺と高さがすぐ読める。面積S(a)は正の有理式a2/((a1)2(3a))になり,1<a<3で微分して増減を調べる。端点付近で面積が大きくなることも確認して,a=2が最小であると結論する。

解答

直線QPi上の点を Q+λ(PiQ) と表す。

まずP1(1,0,1)について考える。直線QP1上の点は (0,0,a)+λ(1,0,1a)=(λ,0,a+λ(1a)) である。これがxy平面上にあるにはz=0であればよいので a+λ(1a)=0 である。1<a<3よりa1だから λ=aa1 である。したがって R1=(aa1,0,0) である。

同様にP2(1,1,1)については R2=(aa1,aa1,0) である。

次にP3(1,0,3)については,直線上の点が (0,0,a)+λ(1,0,3a) であるから,z=0の条件は a+λ(3a)=0 である。a<3より λ=aa3 であり,R3=(aa3,0,0) である。 R1R2y軸方向の線分で,その長さは aa1 である。またR1,R3はいずれもx軸上にあり,1<a<3では aa1>0,aa3<0 なので R1R3=aa1aa3=2a(a1)(3a) である。よってS(a)=12aa12a(a1)(3a)=a2(a1)2(3a)である。 S(a)>0なので,符号を見やすくするために S(a)S(a)=2a2a1+13a を計算する。整理すると S(a)S(a)=(a2)(a+3)a(a1)(3a) である。1<a<3では分母とa+3は正なので,S(a)の符号はa2の符号と同じである。

したがってS(a)1<a<2で減少し,2<a<3で増加する。よって最小となるのは a=2 のときであり,その値は S(2)=22(21)2(32)=4 である。

別解。 R1,R2,R3の配置を見ると,三角形の面積は射影による拡大率の積としても読める。z=0への延長倍率が,P1,P2方向ではa/(a1)P3方向ではa/(a3)となるため,結局同じ有理式の最小化に帰着する。

別解

解法2

方針

直線とxy平面の交点を求めて面積の式を作るところまでは共通だが,最小化には微分を使わない。S(a)4を分母が正であることに注意して多項式不等式へ直し,差を因数分解して等号条件を読む。

解答

直線QPiを媒介変数で表してz=0とするとR1=(aa1,0,0),R2=(aa1,aa1,0),R3=(aa3,0,0).したがって,底辺と高さからS(a)=a2(a1)2(3a).1<a<3では分母が正である。ここでa24(a1)2(3a)=(a2)2(4a3)0である。よってS(a)4.範囲内では4a3>0なので,等号が成り立つのはa=2のときに限る。したがってS(a)を最小にするのはa=2,最小値は4である。

総評

難度5,計算量5。目安時間は18分。空間図形だが,直線とxy平面の交点を媒介変数で出せば,あとは平面上の面積問題である。a/(a3)は負になるため,R3x軸の負側にあることを確認すると底辺の長さを誤りにくい。微分ではS(a)>0を使ってS/Sを計算すると整理が軽くなる。端点a=1,3は範囲外で,近づくと面積が大きくなるため,増減表からa=2の最小が確定する。

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出典: 東京大学 2016年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。