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東京大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

1辺の長さが1の正六角形ABCDEFが与えられている。点Pが辺AB上を,点Qが辺CD上をそれぞれ独立に動くとき,線分PQ2:1に内分する点Rが通りうる範囲の面積を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算、面積比、図形的解釈座標設定

方針

PQをそれぞれ辺上の媒介変数で表し,PR:RQ=2:1からR=(P+2Q)/3と書く。するとRの変位は,AB方向に長さ1/3CD方向に長さ2/3だけ独立に動く。したがって通過範囲は平行四辺形であり,正六角形の辺ABと辺CDのなす角120を用いて面積を求める。

解答

AB=uCD=vとおく。正六角形の1辺の長さは1なので u=v=1 であり,辺ABと辺CDのなす角は120である。

Pが辺AB上を動くので,0r1を用いて P=A+ru と表せる。同様に,0s1を用いて Q=C+sv と表せる。 Rは線分PQ2:1に内分する点,すなわちPR:RQ=2:1を満たす点であるから R=P+2Q3 である。これに上の表示を代入すると R=A+2C3+r3u+2s3v となる。rsは互いに独立に0から1まで動くので,Rの通りうる範囲は,方向uの長さ1/3の辺と,方向vの長さ2/3の辺で張られる平行四辺形である。

したがって求める面積は1323sin120=2932=39である。

別解

解法2

方針

正六角形を座標平面に置き,辺上の2点を媒介変数で表示する。内分点Rの座標を2変数の一次式にし,係数ベクトルの行列式から通過範囲の面積を求める。

解答

正六角形をA=(0,0),B=(1,0),C=(32,32),D=(1,3)と置く。0u,v1としてP=(u,0),Q=(32v2,32(1+v))と表せる。

PR:RQ=2:1よりR=(P+2Q)/3だからR=(1+uv3,33(1+v)).したがって,uを0から1まで動かしたときの変位ベクトルと,vを0から1まで動かしたときの変位ベクトルは(13,0),(13,33)である。u,vは独立に動くので,通過範囲はこの2ベクトルで張られる平行四辺形である。よって面積は13330(13)=39である。

総評

難度4,計算量3。目安時間は10分。内分点を一次結合で表すだけで範囲が平行四辺形になる,という見方が中心である。PR:RQ=2:1の係数を逆にすると面積は同じでも説明が不正確になるので,R=(P+2Q)/3を明記しておきたい。図形的には辺方向の長さと角度だけで決まるため,座標を置く場合も最後は同じ平行四辺形の面積に帰着する。

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出典: 東京大学 2017年度 前期日程 数学(文科)第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。