問題
,とする。座標平面上の曲線
が,以下の2条件を満たすとする。
条件1: Cは軸に接する。
条件2: 軸とCで囲まれた領域(境界は含まない)に,座標と座標がともに整数である点がちょうど1個ある。
をで表し,のとりうる値の範囲を求めよ。
方針
解法1(重解条件から格子点を縦に数える方法)
接する条件から三次式と導関数の共通零点を求め、 と因数分解を得る。囲まれた領域に入る整数の 座標を に絞り、境界を含まないことに注意して各縦線上の整数点を数える。
解法2(極値と高さを先に管理する方法)
増減表から極小点が であることを使い、接する条件を とする。その後は 上の高さを として直接管理し、 が必要十分であることを示す。
解答
解法1(重解条件から格子点を縦に数える方法)
とおく。 が 軸に接するためには、 が重解をもつ。導関数は
である。 だから接点は ではなく であり、
したがって
囲まれた開領域は
である。とくに 上の高さは である。もし なら がともに領域内に入り、条件2に反する。よって
この範囲では を満たす整数 は、常に 、さらに のときだけ である。 については
である。実際、 から となる。したがって であり、 上に正の整数点はない。
よって格子点は 上だけを調べればよい。開領域内の格子点が の1個だけになる必要十分条件は
左端では が境界上なので除かれ、右端では が境界上なので だけが残る。以上より
を得る。
解法2(極値と高さを先に管理する方法)
導関数
の符号から、 は極大点、 は極小点である。 なので極大点 は 軸上にない。したがって が 軸に接する条件は、極小値が0になること、すなわち
である。よって である。
ここで条件2を高さ で考える。 は囲まれた領域の内部を通り、その縦断面は
格子点がちょうど1個なら、この縦断面だけから
が必要である。したがって
ゆえに領域内に入り得る整数の 座標は と、 の場合の だけである。
での高さを を用いて書くと
ただし直接 で比較する方が簡明であり、
となるから、 上には正の整数点がない。したがって は十分でもある。
最後に へ戻すと