方針
接する条件から三次式と導関数の共通零点を求め、 と因数分解を得る。囲まれた領域に入る整数の 座標を に絞り、境界を含まないことに注意して各縦線上の整数点を数える。
解答
とおく。 が 軸に接するためには、 が重解をもつ。導関数はである。 だから接点は ではなく であり、したがって囲まれた開領域はである。とくに 上の高さは である。もし なら がともに領域内に入り、条件2に反する。よってこの範囲では を満たす整数 は、常に 、さらに のときだけ である。 についてはである。実際、 から となる。したがって であり、 上に正の整数点はない。
よって格子点は 上だけを調べればよい。開領域内の格子点が の1個だけになる必要十分条件は左端では が境界上なので除かれ、右端では が境界上なので だけが残る。以上よりを得る。
別解
解法2(極値と高さを先に管理する方法)
方針
増減表から極小点が であることを使い、接する条件を とする。その後は 上の高さを として直接管理し、 が必要十分であることを示す。
解答
導関数の符号から、 は極大点、 は極小点である。 なので極大点 は 軸上にない。したがって が 軸に接する条件は、極小値が0になること、すなわちである。よって である。
ここで条件2を高さ で考える。 は囲まれた領域の内部を通り、その縦断面は格子点がちょうど1個なら、この縦断面だけからが必要である。したがってゆえに領域内に入り得る整数の 座標は と、 の場合の だけである。
での高さを を用いて書くとただし直接 で比較する方が簡明であり、となるから、 上には正の整数点がない。したがって は十分でもある。
最後に へ戻すと
総評
難度5、計算量4。想定時間は18分程度。接点を重解として処理した後、格子点を整数の 座標ごとに数えるのが核心である。 だけを見て終えると十分性が欠けるため、 を得てから 上の高さが1未満であることまで確認する。境界を含まないので、 は不可、 は可である。