方針
を整式 の係数として捉える。(1)は平方和を引いて求め、(2)は を積に分解する。(3)は を と の2通りに表し、係数比較で不要な比を消去する。
解答
(1) 全体の和の平方から同じ項どうしの積を除くと等比数列の和を代入して(2)
各因子から定数項または を選んで展開すると、 の係数がちょうど になる。よってしたがっておよびであるから、(3)
第1の恒等式で の係数を比較すると第2の恒等式からは両式を引いてしたがってこれを最初の式へ戻せば の場合も右辺は となり、式はそのまま成り立つ。
別解
解法2(明示公式を帰納的に作る方法)
方針
(1) は大きい方の指数を固定した二重和で計算する。(2)の積表示から「 を選ぶか否か」で漸化式を作り、 の明示公式を数学的帰納法で確かめる。(3)は明示公式の比をとり、連続する因子を消去する。
解答
(1)
大きい方の指数を とすると(2)
選んだ指数を係数として記録するためよって直ちに(3)
個を選ぶとき を選ばない場合と選ぶ場合に分けるとこの漸化式から数学的帰納法によりを得る。
実際、右辺を とおくとまたこの2つの比の和は1なので、 は上の漸化式を満たす。初期値も一致するから明示公式が従う。
したがって、連続する因子を消去すれば
総評
難度6、計算量6。想定時間は25分程度。整式 を積で表すことが全体の中心である。(3)では2つの恒等式から同じ係数を比較し、 を一度求めてから目的の比へ戻すと見通しがよい。明示公式を使う方法では、漸化式との整合を比の和が1になる形で確認すると計算が短い。