方針
隣接比を階乗で展開し、まず を得る。既約分数が問われているので、 が 、 のどちらとも互いに素であることを示し、偶数因子2だけを約分する。(2)は隣接比が1未満となる 以降の単調減少と を使って大きい を除き、残る項を直接確認する。
解答
(1)
とする。階乗表示を使うとここでである。実際、共通約数はそれぞれも割る。したがって約分できる因子は、連続2整数の積 に含まれる因子2だけである。よってしたがって(2)
約分前の隣接比から正の根 は3と4の間にあるため、整数 では のとき である。
直接計算するとである。 であり、 では単調減少するから、 の項はすべて である。表と合わせて、整数となるのはだけである。
別解
解法2
方針
(1) で得た既約な漸化式 を積の形で繰り返す。すべての は奇数である一方、 は因子2をもつ。この2は分子側から消せないので、 の は整数にならない。大小比較を使わず、2の因子だけで一括して判定する。
解答
(1)
隣接比は は とも とも互いに素なので、右辺は既約である。したがって(2)
に対しここではいずれも奇数である。一方、は因子2をもつ。したがって では、上の分数の分母側にある因子2を分子側のどの因子でも約分できない。よって は整数ではない。
最後にはいずれも整数であるから、答えはである。
総評
難度6、目安時間25分。(1)は隣接比を出すだけでなく、既約性の証明までが設問である。 と の最大公約数を差で1に落とすと短い。(2)には、単調減少して1未満へ入ることを使う解析的な方法と、既約漸化式の分母に現れる因子2を追う整数論的な方法がある。後者では、すべての分子が奇数であるため の因子2が永久に消えない、という一点を明記する。