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東京大学 2023年度
文系数学 第1問

問題

を正の実数とし,2次方程式の2つの実数解をとする。の範囲を動くとき,

の最小値を求めよ。

出典:東京大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

解法1(標準解法)

解と係数の関係から を使い,与式を の対称式に直して だけの関数にする。分母 で, のため符号が負であることを意識して整理する。最後は とおき, の最小値を相加相乗平均,または微分で求め,等号条件が の範囲に入ることを確認する。

別解(根ごとの整式除法)

分母をそれぞれ と読み替え, を整式除法する。二つの根に代入して足すと,低次の対称式と逆数和だけで一気に の式になる。最後は平方完成に相当する恒等式で下限と等号条件を同時に示す。

解答

解法1(標準解法)

解と係数の関係より である。 なので2つの解は実数であり,また より後で現れる分母 は0でない。

与式を とおく。共通分母にすると

である。まず分母は である。

次に分子を求める。 とおくと である。また より

である。したがって

となる。さらに であるから である。

ここで とおくと, であり, となる。相加相乗平均より である。等号は すなわち のとき成り立つ。このとき で条件を満たす。よって求める最小値は である。

別解(根ごとの整式除法)

解と係数の関係から

である。また

だから,与式を とすると

である。

ここで整式除法により

である。したがって

各項は

および

となる。よって

とおけば

右辺の最後の項は0以上であり,,すなわち のときに限り0となる。この値は を満たすから,求める最小値は

である。