方針
(1) 平行移動後の曲線を式で表し,交点の 座標が満たす二次方程式を作る。異なる2点で交わる条件は判別式が正であること。(2) は2つの交点を結ぶ直線の傾きを,二次方程式の解の和と積で表して正条件を加え,さいころの出目を数える。
解答
(1) 曲線 はである。交点の 座標はをみたす。整理するとである。異なる2点で交わる条件はこの二次方程式が異なる2つの実数解をもつことだから,判別式よりすなわちである。
について条件をみたす の個数は順にである。したがって求める確率はである。
(2) 2つの交点の 座標を とするとである。曲線 上の2点を通る直線の傾きはである。したがって傾きが正である条件は である。
よって必要条件はである。 についてこの条件をみたす の個数は順にである。したがって求める確率はである。
別解
解法2
方針
交点方程式を を中心に平方完成し,2交点を と表す。異なる2交点の条件は から直ちに得る。2点を結ぶ直線の傾きは,対称な2根の和と積から求める。最後は ごとの候補数を1つの表で監査する。
解答
交点方程式はである。これを平方完成すると(1)
異なる2実根をもつための必要十分条件は右辺が正であることだから,(2)
2根をと書く。このとき曲線 上の2点を結ぶ直線の傾きはしたがって は と同値である。
出目 ごとの候補数を整理すると次の表になる。全36通りは等確率なので,求める確率は
総評
難度5,計算量5。想定時間は18分程度。判別式で交点条件を処理する方法と,交点を の左右に対称に置く方法の2通りを収録した。(2)の傾きは3次関数上の2点の差を因数分解し,2根の和と積で整理すると短い。採点点は,異なる2点なので が狭義不等式になること,傾きの条件 を加えること,大小のさいころを区別して全36通りを数えることである。候補数は表でも再確認できるようにした。