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横浜国立大学 2015年度 前期文系数学 第1問

大小2つのさいころを投げ,大きいさいころの出た目を a,小さいさいころの出た目を b とする.a,b に対し,xy 平面上の曲線 y=x3axC とし,Cx 軸の正の方向に b だけ平行移動した曲線を D とする.次の問いに答えよ.

(1) CD が異なる2点で交わる確率を求めよ.

(2) CD が異なる2点で交わり,かつ,その2点を通る直線の傾きが正である確率を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

確率関数 判別式数え上げ、場合分け、計算整理

方針

(1) 平行移動後の曲線を式で表し,交点の x 座標が満たす二次方程式を作る。異なる2点で交わる条件は判別式が正であること。(2) は2つの交点を結ぶ直線の傾きを,二次方程式の解の和と積で表して正条件を加え,さいころの出目を数える。

解答

(1) 曲線 Dy=(xb)3a(xb)である。交点の x 座標はx3ax=(xb)3a(xb)をみたす。整理すると3x23bx+b2a=0である。異なる2点で交わる条件はこの二次方程式が異なる2つの実数解をもつことだから,判別式より9b212(b2a)>0,すなわち4a>b2である。

b=1,2,3,4,5,6 について条件をみたす a の個数は順に6,5,4,2,0,0である。したがって求める確率は1736である。

(2) 2つの交点の x 座標を x1,x2 とするとx1+x2=b,x1x2=b2a3である。曲線 C 上の2点を通る直線の傾きは(x13ax1)(x23ax2)x1x2=x12+x1x2+x22a=2(b2a)3である。したがって傾きが正である条件は b2>a である。

よって必要条件はb24<a<b2である。b=1,2,3,4,5,6 についてこの条件をみたす a の個数は順に0,2,4,2,0,0である。したがって求める確率は836=29である。

別解

解法2

方針

交点方程式を x=b/2 を中心に平方完成し,2交点を b/2±u と表す。異なる2交点の条件は u2>0 から直ちに得る。2点を結ぶ直線の傾きは,対称な2根の和と積から求める。最後は b ごとの候補数を1つの表で監査する。

解答

交点方程式は3x23bx+b2a=0である。これを平方完成すると3(xb2)2=ab24.(1)
異なる2実根をもつための必要十分条件は右辺が正であることだから,4a>b2.(2)
2根をx1=b2+u,x2=b2uと書く。このときx1+x2=b,x1x2=b2a3.曲線 C:y=x3ax 上の2点を結ぶ直線の傾きはm=x12+x1x2+x22a=(x1+x2)2x1x2a=2(b2a)3.したがって m>0a<b2 と同値である。

出目 b ごとの候補数を整理すると次の表になる。b123456合計4a>b265420017b24<a<b20242008全36通りは等確率なので,求める確率は(1) 1736,(2) 836=29.

総評

難度5,計算量5。想定時間は18分程度。判別式で交点条件を処理する方法と,交点を x=b/2 の左右に対称に置く方法の2通りを収録した。(2)の傾きは3次関数上の2点の差を因数分解し,2根の和と積で整理すると短い。採点点は,異なる2点なので 4a>b2 が狭義不等式になること,傾きの条件 a<b2 を加えること,大小のさいころを区別して全36通りを数えることである。候補数は表でも再確認できるようにした。

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出典: 横浜国立大学 2015年度 前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。