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横浜国立大学 2015年度 前期文系数学 第2問

次の問いに答えよ.

(1) 2次関数 f(x)f(x)=6x2(01f(t)dt)2をみたすとき,f(x) を求めよ.

(2) 2次関数 g(x)g(x)=4x2(01g(t)dt)2をみたすとき,g(x) を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

関数積分方程式・不等式 文字消去、絶対値の処理、場合分け、定積分評価

方針

(1) 積分値を A とおき,両辺を積分して A の方程式を作る。(2) は B=01g(t)dt とおき,g(x)=4x2B2 と表す。絶対値の符号が変わる位置 x=B/2 を用い,0B2B2 に分けて調べる。

解答

(1) A=01f(t)dtとおくと,f(x)=6x2A2 である。両辺を 0 から 1 まで積分してA=2A2を得る。したがって A2+A2=0 より A=1,2 である。よってf(x)=6x21,f(x)=6x24である。

(2) B=01g(t)dt(B0)とおくと,g(x)=4x2B2 である。

まず B2 とすると,0t14t2B20 だからB=01(B24t2)dt=B243.したがってB2B43=0,B=3±576.非負解は (3+57)/6<2 であり,B2 に反する。

次に 0B2 とする。このとき符号が変わる点は t=B/2 であるからB=0B/2(B24t2)dt+B/21(4t2B2)dt=43B2+23B3.したがって2B33B23B+4=0である。因数分解すると(B1)(2B2B4)=0であるから,0B2 をみたす解はB=1,B=1+334である。よってg(x)=4x21,g(x)=4x217+338である。

別解

解法2

方針

(1) は未知の定数項を c として,積分値そのものではなく c=A2 の方程式を作る。(2)は g の正の零点を r と置き,g の積分を放物線と軸に挟まれる2つの面積として計算する。絶対積分値 B の代わりに零点の位置で場合分けする解法である。

解答

(1)
f(x)=6x2c と書く。問題の式から c=A2 ただしA=01f(t)dt=2cである。したがってc=(2c)2,すなわち(c1)(c4)=0.どちらも元の関係を満たすので,f(x)=6x21,f(x)=6x24である。

(2)
g(x)=4x2B2 とし,正の零点をr=B2(B=2r)とおく。

まず r1 なら,0t1g(t)0 である。よって2r=01(4r24t2)dt=4r243.これは6r23r2=0を与えるが,その正の解はr=3+5712<1であり矛盾する。

したがって 0r1 である。t=r の左右に分け,放物線と t 軸で挟まれる面積を加えると2r=40r(r2t2)dt+4r1(t2r2)dt=434r2+163r3.整理すると(2r1)(4r2r2)=0.区間 [0,1] にある解はr=12,r=1+338.したがって B2=4r21,17+338である。ゆえにg(x)=4x21,g(x)=4x217+338を得る。

総評

難度6,計算量6。想定時間は22分程度。未知の積分値を直接文字にする方法と,未知の定数項・放物線の零点を文字にする方法の2通りを収録した。(2)は絶対値の符号変化を必ず場合分けし,B2 または r1 の場合に得る候補が仮定範囲から外れることまで示す必要がある。採点点は,採用する根の範囲確認と,最後に得た定数を元の関数へ戻すことである。

冊子PDFで見る横国の関数の問題で問題集を作る

出典: 横浜国立大学 2015年度 前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。