方針
(1) 積分値を とおき,両辺を積分して の方程式を作る。(2) は とおき, と表す。絶対値の符号が変わる位置 を用い, と に分けて調べる。
解答
(1) とおくと, である。両辺を から まで積分してを得る。したがって より である。よってである。
(2) とおくと, である。
まず とすると, で だからしたがって非負解は であり, に反する。
次に とする。このとき符号が変わる点は であるからしたがってである。因数分解するとであるから, をみたす解はである。よってである。
別解
解法2
方針
(1) は未知の定数項を として,積分値そのものではなく の方程式を作る。(2)は の正の零点を と置き, の積分を放物線と軸に挟まれる2つの面積として計算する。絶対積分値 の代わりに零点の位置で場合分けする解法である。
解答
(1)
と書く。問題の式から ただしである。したがってすなわちどちらも元の関係を満たすので,である。
(2)
とし,正の零点をとおく。
まず なら, で である。よってこれはを与えるが,その正の解はであり矛盾する。
したがって である。 の左右に分け,放物線と 軸で挟まれる面積を加えると整理すると区間 にある解はしたがって はである。ゆえにを得る。
総評
難度6,計算量6。想定時間は22分程度。未知の積分値を直接文字にする方法と,未知の定数項・放物線の零点を文字にする方法の2通りを収録した。(2)は絶対値の符号変化を必ず場合分けし, または の場合に得る候補が仮定範囲から外れることまで示す必要がある。採点点は,採用する根の範囲確認と,最後に得た定数を元の関数へ戻すことである。