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横浜国立大学 2018年度 前期文系数学 第3問

xy 平面上に放物線 C1:y=x2 と点 P(p,q) (q>p2) があり、P を通り傾きが t の直線を l とする。さらに、C1l との2つの交点を結ぶ線分の中点において、放物線 C2:y=x2+ax+bl と接している。次の問いに答えよ。

(1) a,b を求めよ。

(2) C1C2 で囲まれる領域の面積を求めよ。

(3) t が実数全体を動くとき、(2)で求めた面積の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

関数微分積分 接線・法線文字消去面積計算微分による最大最小

方針

直線 lC1 の交点の x 座標を2次方程式の解として扱い、中点の座標を解と係数の関係で出す。その中点で C2l に接することから a,b を決め、面積は2つの放物線の差を平方完成して積分する。

解答

(1)
直線 ly=t(xp)+qである。C1 との交点の x 座標はx2tx+tpq=0の2解であるから、その和は t である。したがって2交点を結ぶ線分の中点の x 座標は t/2 であり、その y 座標は直線 l 上でt(t2p)+q=t22pt+qである。

C2:y=x2+ax+b の接線の傾きは 2x+a である。x=t/2 で傾きが t だからt+a=tより a=2t である。また中点を通るのでt22pt+q=t24+at2+bであり、a=2t を代入してb=qptt24を得る。

(2)
C2C12x2+2tx+qptt24=2(xt2)2+hただしh=qpt+t24=(t2p)2+qp2>0である。よって囲まれる部分の面積はh/2h/2(h2u2)du=223h3/2である。したがって223(qpt+t24)3/2である。

(3) qpt+t24=(t2p)2+qp2であるから、最小値は t=2p のときにとり、qp2 である。よって面積の最小値は223(qp2)3/2である。

別解

解法2

方針

弦の中点の x 座標を m=t/2 とし、その点を原点とする局所座標で C2 を直接書く。2曲線の縦の差は左右対称な h2u2 になるので、標準形へ拡大縮小して面積を求める。

解答

(1)

直線 lC1 の交点の x 座標を r1,r2 とするとx2tx+tpq=0の2解だからm=r1+r22=t2.中点 My 座標はyM=t(mp)+q=t22pt+q.頂点型を利用し、x=m で点 M を通り傾き t をもつ下向きの放物線をy=(xm)2+t(xm)+yMと書ける。m=t/2 を代入して展開するとy=x2+2tx+qptt24.よってa=2t,b=qptt24.(2)

u=xt/2 とおきh=qpt+t24=(t2p)2+qp2>0とすると、2曲線の縦の差はC2C1=h2u2.交点は u=±h/2 である。さらにu=h2vと変数変換すれば、面積はS=hh211(1v2)dv=hh243=223h3/2.したがってS=223(qpt+t24)3/2.(3)h=(t2p)2+qp2t=2p のとき最小値 qp2 をとる。Sh>0 の増加関数だからSmin=223(qp2)3/2.

総評

難度6、計算量6。想定時間は20分程度。交点を直接求めず、中点を解と係数の関係で処理できるかが中心である。面積計算では2つの放物線の差を平方完成し、h>0 を確認してから積分区間を決める必要がある。別解のように中点を原点とする座標へ移すと、接線条件と面積の左右対称性が同時に見える。

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出典: 横浜国立大学 2018年度 前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。