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横浜国立大学 2022年度 前期理系数学 第1問

次の問いに答えよ。

(1) 0でない実数aに対して、定積分I=0π2eatcos(2t)dt,J=0π2eatsin(2t)dtaの式で表せ。

(2) xy平面において、曲線C:x=e2tcost,y=etsint(0tπ2)と、x軸と、y軸で囲まれた部分の面積Sを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分三角関数 部分積分、面積計算、計算整理

方針

(1)I,J を別々に積分し切ろうとせず、部分積分による2本の関係式を作って連立する。
(2)は曲線が第1象限を x の減少方向に進むことを確認し、
面積を ydx と表す。倍角公式で (1) の a=3 に帰着させる。

解答

(1)
部分積分によりI=[12eatsin2t]0π2a2J=a2J.またJ=[12eatcos2t]0π2+a2I=eaπ2+12+a2I.連立してI=a(eaπ2+1)a2+4,J=2(eaπ2+1)a2+4.(2)
曲線は (1,0) から (0,eπ/2) へ進み、dxdt=e2t(2costsint)<0.よってS=0π2ydxdtdt.したがってS=0π2e3t(2sintcost+sin2t)dt=0π2e3tsin2tdt+120π2e3tdt120π2e3tcos2tdt.(1)へ a=3 を代入すると0π2e3tsin2tdt=2(1+e3π2)13,0π2e3tcos2tdt=3(1+e3π2)13.また0π2e3tdt=1e3π23.以上よりS=85e3π239.

別解

解法2(原始関数と別の面積公式を使う方法)

方針

(1)eat(αcos2t+βsin2t) を微分して係数を合わせ、
原始関数を直接作る。(2)は座標軸上の線分では xdy=0 であることを用い、
面積を曲線上の xdy として計算する。解法1とは異なる面積表示で符号も確認する。

解答

(1)
微分して確かめるとeatcos2tdt=eat(acos2t+2sin2t)a2+4,eatsin2tdt=eat(asin2t2cos2t)a2+4.端点 0,π/2 を代入してI=a(eaπ2+1)a2+4,J=2(eaπ2+1)a2+4.(2)
囲まれた領域と曲線の概形は次の通りである。

正の向きに境界を一周すると、座標軸上の部分は xdy=0 なのでS=0π2xdydtdt.ここでdydt=et(costsint)よりS=0π2e3t(cos2tsintcost)dt=120π2e3tdt+120π2e3tcos2tdt120π2e3tsin2tdt.(1)の a=3 の値を代入して整理するとS=85e3π239.

総評

難度5、計算量5、目安20分。(1)の2積分は部分積分を2回繰り返すより、
I,J の連立または原始関数の係数合わせで処理する方が安全である。
(2)では媒介変数 t の増加と x の向きが逆なので、
ydx を使う場合の負号を落とさない。
別解の xdy は座標軸上の寄与が0であることを確認してから用いる。
積分はすべて表示数式に分け、指数と倍角の項を見失わない形に整理した。

冊子PDFで見る横国の積分の問題で問題集を作る

出典: 横浜国立大学 令和4年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。