問題
をみたす複素数に対して、複素数を
と定める。をみたす実数に対して、がの範囲を動くとき、がとる値の範囲をと表す。次の問いに答えよ。
(1) のとき、を複素数平面に図示せよ。
(2) をと実軸の共通部分とする。整数を表す点のうち、に含まれる点の個数をとおく。となるの範囲を求めよ。
出典:横浜国立大学 2022年度 前期 理系 第3問
方針
解法1(逆変換して円の方程式を作る方法)
から を解き、 を に移す。実部・虚部を置いて平方完成すれば は円板になる。ただし は有限な から得られないので除く。実軸上の区間端点を簡単な形に直し、含まれる整数を判定する。
解法2(Apolloniusの円と実軸上の交点を使う方法)
逆変換から得る を、実軸上の2点 に対する距離比として読む。境界はApolloniusの円であり、実軸との2交点を方程式 から直接求める。中心・半径や整数個数を平方完成なしで決定する。
解答
解法1(逆変換して円の方程式を作る方法)
(1)
を について解くと
ただし は元の式で実現しない。したがって
とおいて平方完成すると
では中心と半径がともに である。よって は次の円板から点 を除いた集合である。
(2)
円板と実軸の共通部分は
から点 を除いたものである。 では右端は より大きく より小さいため、 より大きい整数は入らず、整数 自身は除外される。
となるには、含まれる整数がちょうど となればよい。したがって
に注意して解くと
よって
解法2(Apolloniusの円と実軸上の交点を使う方法)
(1)
を除き
の境界と実軸の交点は
の解であり、
境界円の中心は実軸上にあるので、中心は両交点の中点 、半径も である。中心 は不等式を満たすため、求める側は円の内部である。したがって
(2)
一般の について実軸上の境界点は
から
よって
なので、 のときの整数は に限られる。これらを含み を含まない条件は
を代入して
したがって