方針
交点は0≦x≦π/2でsinx,cosxが非負であることから求める。面積は0≦x≦π/4で(cosx)n≧(sinx)nとなることを使い、差を積分する。n=8ではcos8x−sin8xをcos2xとsin2xで整理する。
解答
(1)
交点では(cosx)n=(sinx)nである。0≦x≦2πではsinx,cosxはともに0以上で、nは正の整数であるから、これはcosx=sinxと同値である。よって交点は(4π,2−2n)である。
(2) 0≦x≦4πではcosx≧sinxであるから、求める面積は∫04π(cos4x−sin4x)dxである。cos4x−sin4x=cos2xより∫04πcos2xdx=21である。
(3)
求める面積は∫04π(cos8x−sin8x)dxである。ここでcos8x−sin8x=cos2x(1−21sin22x)である。u=sin2xとおくとdu=2cos2xdxであり、x=0からx=4πまででuは0から1まで動く。したがって21∫01(1−21u2)du=125である。
別解
解法2(定積分の漸化式を使う方法)
方針
面積を Dn=∫0π/4(cosnx−sinnx)dx とおく。部分積分から Dn と Dn−2 の関係を作り、n=4,8 を順に計算する。
解答
(1)
区間内では sinx,cosx≧0 だから、交点条件は sinx=cosx と同値である。よって(4π,2−n/2)である。
(2) (3)Cn=∫0π/4cosnxdx,Tn=∫0π/4sinnxdx,Dn=Cn−Tnとおく。部分積分によりCn=n2−n/2+nn−1Cn−2,Tn=−n2−n/2+nn−1Tn−2.したがってDn=n21−n/2+nn−1Dn−2.D2=∫0π/4cos2xdx=1/2 なのでD4=81+43⋅21=21.またD6=241+65⋅21=2411,D8=641+87⋅2411=125.0≦x≦π/4 では cosnx≧sinnx だから、これらがそのまま求める面積である。
総評
2曲線の対称性と偶数乗の定積分を扱う問題。目安時間は12〜15分。標準解法は差の因数分解、別解は定積分の漸化式を用いた。交点の y 座標 2−n/2 を落とさない。漸化式では上端の境界項が余弦積分で正、正弦積分で負になるため、差を取ると2倍になる点に注意する。
冊子PDFで見る横国の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 令和5年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。