問題
複素数平面上に3点を頂点とする正三角形がある。次の問いに答えよ。
(1) (は複素数)と表すとき、をすべて求めよ。
(2) 三角形の重心をとする。が次の条件(*)をみたしながら動くとき、の最大値を求めよ。
出典:横浜国立大学 2023年度 前期 理系 第3問
方針
解法1
(1)ではが、辺を辺へ移す回転を表すことを使う。(2)ではとおき、(1)の2候補のうちを満たすものを判定する。残った候補について重心の絶対値をの三角関数で表し、最大値を求める。
解法2(垂直二等分線上の長さで求める方法)
A、Bは単位円上にあり、ABの中点Dを通る垂直二等分線上にOと正三角形の頂点Cが並ぶ。 でCの側を決め、重心Gまでの距離を三角比で最大化する。
解答
解法1
(1)
である。正三角形では、をに移すには、長さを変えずにまたは回転すればよい。したがって
である。
(2)
とおく。まずの場合、計算により
である。ではとなるので、であり、条件を満たさない。
次にの場合、
であり、ではが成り立つ。
この候補について、重心は
である。直接計算すると
である。したがってであり、等号はのときに成り立つ。よって求める最大値は
である。
解法2(垂直二等分線上の長さで求める方法)
(1)
であり、辺ABをAを中心に 回転すると辺ACになる。したがって
(2)
ABの中点をDとする。 で中心角 だから
また正三角形ABCより
ODとCDはいずれもABに垂直なので、O、D、Cは同一直線上にある。Cの2候補について
で を満たすのは、DからOと反対側へ進む正符号の候補である。
重心Gは中線CDを に分けるので
よって
であり、 のとき余弦が1になる。したがって最大値は