方針
bn は a1a2⋯an であることを帰納的に読み取り,等比数列の指数和を計算する。cn は対数を用いて一次式に直し,Mn は等差数列の平均が初項と第n項の平均になることから求める。
解答
(1)
定義より b1=a1,bn+1=bnan+1 であるから,帰納的にbn=a1a2⋯anである。ここで ak=ark−1 だからbn=anr0+1+⋯+(n−1)=anr2n(n−1)である。
(2)
(1)よりlog2bn=nlog2a+2n(n−1)log2rである。したがってcn=log2a+2n−1log2rとなり,cn+1−cn=21log2r は n によらず一定である。よって {cn} は等差数列である。
(3)
{cn} は等差数列であるから,初項から第n項までの平均はMn=2c1+cn=log2a+4n−1log2rである。ゆえにdn=2Mn=ar4n−1である。したがってdndn+1=r41は一定であり,{dn} は等比数列である。
別解
解法2
方針
各項そのものではなく、最初から底2の対数をとる。A=log2a、R=log2r とおけば、積の漸化式は和の漸化式に変わり、cn,Mn,dn を一続きで求められる。
解答
(1)
A=log2a、R=log2r、Bn=log2bn とおく。an+1=arn だからBn+1=Bn+log2an+1=Bn+A+nR,B1=A.したがってBn=nA+2n(n−1)R.指数に戻してbn=2Bn=anrn(n−1)/2.(2)cn=nBn=A+2n−1R.よってcn+1−cn=2R=21log2rは一定であり、{cn} は等差数列である。
(3)
一般項を直接平均するとMn=n1k=1∑n(A+2k−1R)=A+4n−1R.したがってdn=2Mn=ar(n−1)/4,dndn+1=r1/4.公比が n によらないので、{dn} は初項 a、公比 r1/4 の等比数列である。
総評
難度4,計算量3。想定時間は10分程度。積で定まる bn を対数で和へ移すと、指数和・等差数列・平均・指数への復元が一本につながる。a,r>0 は対数と実数の4乗根を正当に扱うための条件でもある。(2)では公差 21log2r、(3)では公比 r1/4 が n によらないことを明記する。
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出典: 広島大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。