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広島大学 2022年度 前期 理系理系数学 第3問

a,bを整数とする.また,整数の数列{cn}c1=a,c2=bおよび漸化式
cn+2=cn+1+cnn=123
により定める.このとき,次の問いに答えよ.
(1) a=39,b=13とする.このとき,二つの整数c5c6の最大公約数を求めよ.
(2) abはともに奇数であるとする.このとき,自然数nに対して次の命題Pnが成り立つことを,nについての数学的帰納法で示せ.
Pnc3n2c3n1はともに奇数であり,c3nは偶数である.
(3) dを自然数とし,abはともにdの倍数であるとする.このとき,自然数nに対してcndの倍数になることを示せ.ただし,数学的帰納法を用いて証明すること.
(4) c2022が奇数であるならば,a+bも奇数であることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安14

数列整数論証・証明 数学的帰納法、偶奇性、最大公約数、漸化式の変形

方針

漸化式から初めの項を計算する。(2)(3)は指定通り数学的帰納法で示す。(4)は対偶を用い,a+bが偶数なら両方奇数または両方偶数であることから(2)(3)を使う。

解答

(1) c3=52,c4=65,c5=117,c6=182である。したがって182117=65,11765=52,6552=13より,c5c6の最大公約数は13である。

(2)
n=1のとき,c1=a, c2=bは奇数であり,c3=a+bは偶数である。よってP1は成り立つ。

Pnが成り立つと仮定する。このときc3n2, c3n1 は奇数,c3n は偶数である。漸化式よりc3n+1=c3n+c3n1は奇数,c3n+2=c3n+1+c3nも奇数,c3n+3=c3n+2+c3n+1は偶数である。したがってPn+1も成り立つ。よって数学的帰納法により,すべての自然数nについてPnは成り立つ。

(3)
n=1,2のとき,仮定よりc1=a, c2=bはいずれもdの倍数である。

cncn+1がともにdの倍数であると仮定すると,cn+2=cn+1+cndの倍数である。したがって数学的帰納法により,すべての自然数nについてcndの倍数である。

(4)
対偶を示す。すなわち,a+bが偶数であるときc2022が偶数であることを示せばよい。

a+bが偶数なら,a,bはともに奇数であるか,ともに偶数である。ともに奇数である場合,(2)よりc3nは偶数である。2022=3674であるから,c2022は偶数である。ともに偶数である場合,(3)をd=2として用いれば,すべてのcnは偶数であり,特にc2022は偶数である。

よって対偶が示されたので,c2022が奇数であるならばa+bは奇数である。

別解

解法2(漸化式を法2で調べる方法)

方針

最大公約数はユークリッドの互除法で求める。偶奇については
cn+3=cn+2cn+1 から cn+3cn(mod2) を導き、
3項周期を明らかにする。(2)(3)では指定通り帰納法も明記する。

解答

(1) c3=52,c4=65,c5=117,c6=182.ユークリッドの互除法によりgcd(182,117)=gcd(117,65)=gcd(65,52)=gcd(52,13)=13.(2)
漸化式を2回用いるとcn+3=cn+2+cn+1=cn+2cn+1,したがってcn+3cn(mod2).a,b が奇数なら、最初の3項の偶奇はc11,c21,c3=a+b0(mod2).そこで Pn を「c3n2,c3n1 は奇数、c3n は偶数」とする。
上の合同式により Pn から3項後も同じ偶奇となるので Pn+1 が従う。
P1 も上で確認したから、数学的帰納法によりすべての自然数 n
Pn が成り立つ。

(3)
da かつ db とする。c1,c2d の倍数である。
連続する cn,cn+1 がともに d の倍数ならcn+2=cn+1+cnd の倍数である。よって数学的帰納法により、すべての cn
d の倍数である。

(4)
20220(mod3) だから、3項周期よりc2022c3a+b(mod2).したがって c2022 が奇数なら a+b も奇数である。

総評

難度5,計算量4。想定時間は14分程度。帰納法そのものは標準的で,(4)で対偶を選べるかが要点である。2022が3の倍数であることを(2)につなげ,両方偶数の場合は(3)をd=2で使うと簡潔にまとまる。 広島大学公式の問題・出題意図と独立解答を照合し、結論・設問番号・論理の流れを再確認した。

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出典: 広島大学 2022年度 前期 理系数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。