方針
漸化式から初めの項を計算する。(2)(3)は指定通り数学的帰納法で示す。(4)は対偶を用い,が偶数なら両方奇数または両方偶数であることから(2)(3)を使う。
解答
(1) である。したがってより,との最大公約数はである。
(2)
のとき,は奇数であり,は偶数である。よっては成り立つ。
が成り立つと仮定する。このときである。漸化式よりは奇数,も奇数,は偶数である。したがっても成り立つ。よって数学的帰納法により,すべての自然数については成り立つ。
(3)
のとき,仮定よりはいずれもの倍数である。
とがともにの倍数であると仮定すると,もの倍数である。したがって数学的帰納法により,すべての自然数についてはの倍数である。
(4)
対偶を示す。すなわち,が偶数であるときが偶数であることを示せばよい。
が偶数なら,はともに奇数であるか,ともに偶数である。ともに奇数である場合,(2)よりは偶数である。であるから,は偶数である。ともに偶数である場合,(3)をとして用いれば,すべてのは偶数であり,特には偶数である。
よって対偶が示されたので,が奇数であるならばは奇数である。
別解
解法2(漸化式を法2で調べる方法)
方針
最大公約数はユークリッドの互除法で求める。偶奇については
から を導き、
3項周期を明らかにする。(2)(3)では指定通り帰納法も明記する。
解答
(1) ユークリッドの互除法により(2)
漸化式を2回用いるとしたがって が奇数なら、最初の3項の偶奇はそこで を「 は奇数、 は偶数」とする。
上の合同式により から3項後も同じ偶奇となるので が従う。
も上で確認したから、数学的帰納法によりすべての自然数 で
が成り立つ。
(3)
かつ とする。 は の倍数である。
連続する がともに の倍数ならも の倍数である。よって数学的帰納法により、すべての は
の倍数である。
(4)
だから、3項周期よりしたがって が奇数なら も奇数である。
総評
難度5,計算量4。想定時間は14分程度。帰納法そのものは標準的で,(4)で対偶を選べるかが要点である。が3の倍数であることを(2)につなげ,両方偶数の場合は(3)をで使うと簡潔にまとまる。 広島大学公式の問題・出題意図と独立解答を照合し、結論・設問番号・論理の流れを再確認した。