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広島大学 2021年度 前期理系数学 第1問

a を実数とする。関数f(x)=23x3+2a+12x2axx=a で極大値をとるとき,次の問いに答えよ。

(1) a の満たす条件を求めよ。

(2) 次の不等式を解け。x+1+x24(3) x が (2) の範囲を動くとき,f(x) の最大値と最小値を a を用いて表せ。

難易度5/ 10計算量6/ 10目安18

微分方程式・不等式 増減表、絶対値の処理、微分による最大最小、場合分け

方針

まず f(x) を因数分解し,x=a が極大点になるための根の大小を調べる。(2)で絶対値不等式から閉区間を求め,(3)では導関数の符号変化と端点値を比較して最大値・最小値を決める。

解答

(1) f(x)=2x2+(2a+1)xa=(xa)(2x1)である。x=aで極大値をとるには,導関数の符号がx=aの前後で正から負に変わればよい。f(x)は上に凸でない2次式であり,根はa12であるから,aが大きい方の根でなければならない。よってa>12である。

(2)
x<1では x+1+x2=12x1x2では 32<xでは 2x1 である。したがって32x52である。

(3)
(1)より a>12 であり,f(x)の符号は(x<12),+(12<x<a),(a<x)である。またf ⁣(32)=30a+278,f ⁣(12)=16a24,f ⁣(52)=90a17524,f(a)=a2(2a3)6である。a52のときも f(a)2512<214<f ⁣(32) であり,a>52のときは区間内で x=a をとらない。したがって最大値は常に左端でとり,30a+278である。最小値についてはf ⁣(52)f ⁣(12)=16(6a11)24より,{90a17524(12<a<116),16a24(a116)である。

別解

解法2(2階微分と端点差による整理)

方針

(1) は停留条件を確認したうえで2階微分により極大条件を直ちに判定する。(2) は絶対値の折れ点ごとに解く。(3) は増減から候補点だけを抽出し,端点値の差を a の1次式として比較する。

解答

(1)
まずf(x)=(2x1)(xa)なので,f(a)=0 である。さらにf(x)=4x+2a+1,f(a)=12aである。したがって x=a で極大値をとるための条件は12a<0,すなわちa>12である。a=12 では f(x)=2(x12)2 となり,極大ではない。

(2)
折れ点 1,2 で区切る。範囲x+1+x2x<112x1x23x>22x1よって左側では 12x4 から x32,中央では常に成立し,右側では 2x14 から x52 である。したがって32x52となる。

(3)
a>12 のもとでf(x)<0 (x<12),f(x)>0 (12<x<a),f(x)<0 (x>a)である。したがって最小値の候補は x=12,52,最大値の候補は x=32 と,区間内にある場合の x=a である。

候補値はf ⁣(32)=30a+278,f ⁣(12)=16a24,f ⁣(52)=90a17524,f(a)=a2(2a3)6.12<a52 では f(a)2512 である一方,f ⁣(32)>214だから,最大値は常に30a+278である。

最小値についてはf ⁣(12)f ⁣(52)=2212a3である。よってminf={90a17524(12<a116),16a24(a>116)となる。境界 a=116 では2つの端点値が一致する。

総評

難度5,計算量6。想定時間は18分程度。導関数の根の順序で極大条件を決めたあと,閉区間上の増減と端点値を比較する標準問題である。最小値は a=116 を境に場合分けが必要で,ここを落とさず整理できるかが得点差になる。

冊子PDFで見る広大の微分の問題で問題集を作る

出典: 広島大学 2021年度 一般選抜前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。