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広島大学 2021年度 前期理系数学 第2問

座標平面において,2つの放物線y=x2,y=2x2+3x+2上にそれぞれ点 A(1,1),点 C(21,2+1) をとる。次の問いに答えよ。

(1) 放物線 y=x2 上に点 A と異なる点 B があり,ABCB は垂直であるとする。このとき,B の座標を求めよ。

(2) 放物線 y=2x2+3x+2 上に点 C と異なる点 D があり,ADCD は垂直であるとする。このとき,D の座標を求めよ。

(3) B,D はそれぞれ (1),(2) で定めたものとする。このとき,四角形 ABCD が正方形であることを示せ。

難易度4/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式ベクトル 座標設定内積の利用、式変形、図形的解釈

方針

放物線上の点をそれぞれ文字で置き,垂直条件を内積ゼロとして方程式にする。既知点 A,C に対応する解を除き,残る実数解を求める。最後は隣り合う辺の長さと内積を計算して正方形を示す。

解答

(1)
B=(u,u2)とおく。垂直条件より(u1)(u2+1)+(u21)(u221)=0である。u=1は点Aに対応するので除く。左辺をu1で割るとu3+u22u22=0すなわち(u2){u2+(2+1)u+2}=0である。2次式の判別式は負であるから,u=2。よってB=(2,2)である。

(2) D=(v,2v2+3v+2)とおく。垂直条件より(v1)(v2+1)+(2v2+3v+21)(2v2+3v1)=0である。整理するとv{v(21)}{v2(22+1)v+1+22}=0となる。v=21は点Cに対応し,2次式の判別式は負である。したがって v=0 であり,D=(0,2)である。

(3) AB=(21,1),BC=(1,21)であるから,AB2=(21)2+1=422,BC2=1+(21)2=422であり,さらにABBC=(21)+(21)=0である。またCD=(12,1)=AB,DA=(1,12)=BCであるから,四角形ABCDは平行四辺形である。隣り合う辺の長さが等しく,かつそのなす角が直角であるので,四角形ABCDは正方形である。

別解

解法2(直径ACの円を利用)

方針

垂直条件を『点 B,D は直径 AC の円周上にある』と言い換える。円と2つの放物線の交点を求め,最後は2本の対角線が互いに二等分し,長さが等しく直交することから正方形と判定する。

解答

(1)
ABCBABC=90 と同値である。したがって B は直径 AC の円周上にある。この円は(x1)(x2+1)+(y1)(y21)=0で表される。

ここに y=x2 を代入すると(x1)(x2){x2+(2+1)x+2}=0を得る。最後の2次式の判別式は(2+1)28=225<0である。x=1 は点 A なので除き,B=(2,2)となる。

(2)
同様に ADCD より,D も直径 AC の円周上にある。第2の放物線y=2x2+3x+2を円の方程式へ代入して整理するとx{x(21)}{x2(22+1)x+22+1}=0となる。最後の2次式の判別式は 542<0,また x=21 は点 C に対応する。よってD=(0,2)である。

(3)
4点の配置は次のようになる。

対角線の中点はともに(22,2+22)であるから,四角形 ABCD は平行四辺形である。またAC=(22,2),BD=(2,22)よりAC2=BD2=842,ACBD=0.対角線が等しい平行四辺形は長方形であり,対角線が直交する平行四辺形はひし形である。したがって両方を満たす ABCD は正方形である。

総評

難度4,計算量5。想定時間は15分程度。座標を置いて内積ゼロを解けばよいが,既知点に対応する解を除く処理と,最後に正方形である根拠を辺の長さ・直角で明示することが重要である。

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出典: 広島大学 2021年度 一般選抜前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。