方針
直線をy=mx+3とおいて楕円に代入し,交点のx座標が満たす二次方程式を作る。A,Bが楕円の焦点であることを使うと(3)が短くなり,面積は底辺PQとBから直線への距離で出せる。
解答
(1)
直線ℓはy=mx+3である。これを楕円の方程式に代入するとx2+4(mx+3)2=1より(m2+4)x2+23mx−1=0を得る。したがって解と係数の関係よりα+β=−m2+423m,αβ=−m2+41である。
(2) (α−β)2=(α+β)2−4αβ=(m2+4)216(m2+1)である。α>βよりα−β=m2+44m2+1である。直線ℓ上では,x座標の差がα−βのとき距離は1+m2(α−β)であるからPQ=m2+44(m2+1)である。
(3)
楕円Cは長半径2,焦点がA(0,3),B(0,−3)である。したがって楕円上の点XについてAX+BX=4である。P,Qは直線ℓ上で点Aをはさんで反対側にあるので,AP+AQ=PQである。よってBP+BQ=8−(AP+AQ)=8−PQである。これが5であるからPQ=3である。(2)よりm2+44(m2+1)=3であるから,m2=8となる。m>0よりm=22である。
焦点と弦の位置関係は次の図のようになる。点Aは線分PQの内部にある。
\hfil
\hfil
(4) m=22のとき,直線ℓは22x−y+3=0である。点Bから直線ℓまでの距離は(22)2+(−1)2∣0−(−3)+3∣=323である。したがって三角形BPQの面積は21⋅3⋅323=3である。
総評
難度5,計算量5。想定時間は22分程度。交点の x 座標は解と係数で処理し,弦長は直線の傾きを掛けて実長へ戻す。後半はA,Bが楕円の焦点で AX+BX=4 を満たすこと,Aが弦PQの内部にあることが核である。焦点間距離と長軸長の混同,点と直線の距離の分母の落としに注意する。
冊子PDFで見る広大の図形と方程式の問題で問題集を作る
出典: 広島大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学(公式問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。