方針
直線 上の点を とおき,垂線条件を内積で表す。射影点 の高さから直線 上の次の点を求め,一次漸化式を作る。固定値との差を等比数列に直し,最後は厳密な対数評価で最小の を決める。
解答
1回の操作は, が鉛直, が への垂線, が水平,という流れである。
(1)
直線上の点をとおく。から直線への垂線の足がであるから、との内積はである。よってとなり、である。したがってである。
(2)
点が線分上にあることは と同値である。また、が線分上にあることはと同値である。右側の不等式は で常に成り立つ。左側の不等式がすべての で成り立つための条件は、でも となることである。したがって,この命題が真であるための必要十分条件はである。
(3)
(1)と同様に、から下ろした垂線の足はである。直線は であるから、を通る水平線との交点の座標はを満たす。したがってである。この漸化式の固定値はであり、となる。よりである。
(4)
のときである。したがってとなる。求める条件はである。常用対数をとるとである。、よりとなる。、であるから、最小の自然数はである。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,図形と方程式から垂線の足を求め,そこから隣接二項間漸化式を導き,一般項と常用対数による評価までつなぐ力を確認するものとされている。本解答は射影条件を内積で表し,固定値との差を等比数列に直している。
難度6,計算量6。想定時間は20分程度。(2) は「すべての 」に対する必要十分条件であること,(4) は真数が正で不等号が厳密であることに注意する。
【別解監査】座標射影をベクトルの正射影公式で一行に書く方法もあるが,得られる漸化式は同一であり,高校答案としては内積を明示する標準解法が最も追いやすい。
【独立検算】無作為に選んだ について漸化式を15項生成し,一般項と一致することを確認した。また , を確認した。