方針
(1) は直線の方向ベクトルへの射影を用いて、点 から直線 へ下ろした足を先に求める。対称点は「足を中点とする点」なので、座標を最後まで成分で追う。(2) は最短経路の反射法を使い、 が 上にあるとき となることから、 を に置き換える。最小となる は直線 と の交点であり、そこから を消去して円の一部を得る。最後に と有限の で到達しない点を確認する。
解答
(1)
直線 の方向ベクトルを とする。点 から へ下ろした足を とすると、 は の 方向への射影であるからである。直線 に関する対称点を とすると、 は の中点である。したがって よりである。
(2)
(1) の対称点を とする。 が直線 上にあるとき、対称性より であるから である。したがって を最小にする は、直線 と直線 の交点である。ただし を結ぶ線分が と交わることを、計算の中で確認すればよい。
直線 上の点を とおく。ここでであるから である。この点が 上にある条件を用いる。 なので両辺を で割ると となる。よって であり、整理して を得る。したがって である。これは を満たすので、交点は線分 上にある。ゆえに である。 とおくと である。したがってとなる。よって である。
ただし だから であり、円上の点 は含まれない。また有限の に対して であるから、点 も含まれない。逆に、この円上で と を除いた点は かつ を満たすので、 とおけば上の表示で得られる。したがって求める図形はである。
別解
解法2(距離の微分)
方針
と置き、 を の関数として直接微分する。得られた唯一の最小点から を消去し、端点が実際に取られるかも確認する。
解答
(1)
点 から へ下ろした垂線の足を とする。 と置くとよって である。対称点を とすれば は の中点だから(2)
と置き、 とする。 なので各距離は滑らかで、と置くと、直接計算により であり、2つの分子はそれぞれ となる。したがって である。各距離は直線上で狭義凸だから、この点が唯一の最小点である。
よって とすればすなわち かつ有限であるため は取られず、それ以外は により取られる。したがって求める軌跡は、この円から2点 を除いた部分である。
総評
反射法と距離関数の微分を対比する軌跡問題。目安28分。最小点の座標だけでなく、円周上の除外2点を最後まで確認することが重要である。反射法では交点が線分上にあること、微分法では最小点の一意性も確かめた。