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北海道大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

(1) X+Y2 を満たす点 P(X,Y) の範囲を XY 平面に図示せよ。

(2) x=XYy=XY とおく。点 P が(1)の範囲を動くとき、点 Q(x,y) の動く範囲を求め、xy 平面に図示せよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安28

図形と方程式関数 絶対値の処理、文字消去、範囲評価

方針

(1) は絶対値の和が一定以下である領域として、4本の直線で囲まれるひし形を描く。(2) はまず x=XY, y=XY から (X+Y)2=x2+4y を作り、実数 X,Y が存在する条件を確認する。そのうえで (X+Y)2x,y で表して、y0y<0 に分ける。別解として v=X+Y を導入すると、条件が x2,v2 に整理され、上下2本の放物線が自然に出る。

解答

(1)
条件 X+Y2 は、各象限で絶対値を外すと直線で表される。例えば第1象限では X+Y2、第2象限では X+Y2 である。同様に4象限を合わせると、境界は X+Y=2,X+Y=2,XY=2,XY=2 である。したがって、点 P(X,Y) の範囲は (2,0), (0,2), (2,0), (0,2) を頂点とするひし形の内部および周である。

(2) x=XY, y=XY とおく。まず、与えられた x,y に対して実数 X,Y が存在する条件を調べる。 (X+Y)2=(XY)2+4XY=x2+4y であるから、必要条件として x2+4y0 すなわち yx24 が必要である。逆にこの条件が成り立てば、X+Y±x2+4y として X=(X+Y)+(XY)2,Y=(X+Y)(XY)2 により実数 X,Y が作れる。したがってこれは存在条件でもある。

次に、元の領域条件を x,y で書く。 (X+Y)2=X2+Y2+2XY であり、X2+Y2=(XY)2+2XY=x2+2y だから (X+Y)2=x2+2y+2y である。よって x2+2y+2y4 が必要十分条件となる。 y0 のときは x2+4y4 であるから 0y1x24 である。このとき右辺が非負でなければならないので 2x2 も含まれる。 y<0 のときは y=y なので x24 であり、存在条件 yx2/4 と合わせて x24y<0,2x2 である。

以上を合わせると、点 Q(x,y) の動く範囲は2x2,x24y1x24である。図示すると、x=2 から x=2 までの間で、下側の放物線 y=x2/4 と上側の放物線 y=1x2/4 に挟まれた部分であり、境界を含む。

別解

解法2(和と差を独立に動かす)

方針

v=X+Y を導入する。恒等式 v+x+vx=2max(v,x) により、ひし形を (x,v) 平面の正方形へ移し、y=(v2x2)/4 の値域を読む。

解答

(1)
X+Y2 は、4点 (2,0),(0,2),(2,0),(0,2) を頂点とするひし形の内部と周である。

(2) x=XY,v=X+Yと置くとX=v+x2,Y=vx2.実数 p,q についてp+q+pq=2max(p,q)だから、元の条件はx2,v2と同値である。またy=XY=v2x24.固定した x に対して 0v24 なのでx24y1x24.したがって求める範囲は2x2,x24y1x24であり、上下2本の放物線に挟まれた閉領域である。

総評

ひし形領域の非線形な像を求める問題。目安28分。存在条件を場合分けする方法と、和・差の正方形へ移す方法を示した。上下の放物線と端 x=±2 を図で確認し、境界を含むことまで記述したい。

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出典: 北海道大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。