方針
積分の上端と被積分関数の x の両方を微分し、f′(x) を求める。積分した式を因数分解すると、増減は sinx の符号だけで決まる。極値は部分積分で計算する。
解答
(1)
積分を微分するとf′(x)=∫0xcos3tdt.ここで∫cos3tdt=sint−31sin3tだからf′(x)=sinx(1−31sin2x).括弧内は常に正である。したがって f′(x) の符号は sinx の符号と一致し、xf′(x)−π/2−00+π0−3π/2となる。よって極小を与えるのは x=0、極大を与えるのは x=π である。
(2) f(0)=0.また G(t)=sint−sin3t/3 と置けば G′(t)=cos3t なので、部分積分によりf(π)=∫0π(π−t)G′(t)dt=∫0πG(t)dt.したがってf(π)=∫0πsintdt−31∫0πsin3tdt=2−31⋅34=914.ゆえに極小値 0,極大値 914である。
別解
解法2
方針
先に積分を2回実行して f(x) の明示式を作る。その式を微分して増減を調べ、x=0,π を直接代入する。
解答
まずf′(x)=∫0xcos3tdt=sinx−31sin3x.f(0)=0 なので、さらに積分するとf(x)=∫0x(sins−31sin3s)ds.計算してf(x)=97−32cosx−91cos3xを得る。
(1) f′(x)=sinx(1−31sin2x)であり、第2因子は正である。与えられた範囲で sinx の符号を調べると、x=0 で負から正、x=π で正から負に変わる。よってx=0 で極小,x=π で極大である。
(2)
明示式へ代入するとf(0)=97−32−91=0,f(π)=97+32+91=914.したがって極小値 0,極大値 914である。
総評
積分で定義された関数の微分と増減が主題である。目安時間は20分。上端項が0になること、1−sin2x/3 が常に正であることを書く。部分積分と明示式の2通りで極小値0・極大値 14/9 を確認した。
冊子PDFで見る北大の積分の問題で問題集を作る
出典: 北海道大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。