方針
(1) は漸化式を と直し, に代入する帰納法で示す。(2) では が を満たすことを計算で確認し, が単調増加であることから を得る。(3) は を (1) の式に入れ, で を使う。
解答
(1) 漸化式 より, について が成り立つ。
まず のとき であり, なので,主張は成り立つ。
次に,ある自然数 で が成り立つと仮定する。このとき であるからとなる。したがって でも成り立つ。よって数学的帰納法により がすべての自然数 で成り立つ。
(2) まず の三倍の関係を確認する。 とおくと である。計算すると である。
漸化式は と書ける。ここで , だから である。また なので, は単調増加である。したがって である。これを繰り返して を得る。
(3) (1) より である。また (2) より である。まず のときは (2) よりすべての と が0であり、 なので結論は成り立つ。
次に とする。このときである。 のとき であるから となる。よってである。したがって である。
別解
解法2
方針
(1) は目標式を移項した量が漸化式によって不変になることを示す。(2)は とおき、指数式を直接比較する。単調性から を得れば、対数を取って が出る。
解答
(1) とおく。漸化式より だから である。ある自然数 について と仮定するとよって帰納法により であり、を得る。
(2) とおくとである。また直接展開すればである。したがって漸化式から正の範囲で は狭義単調増加だから両辺の自然対数を取ると である。よって(3) (1)、(2)より のときだからしたがってである。
総評
難易度7、計算量5。想定時間24〜32分。(1)は漸化式を和に合う形へ直し、初期値を省かず帰納法を完結させる。(2)では指数式の3倍角型恒等式を展開で確認し、同じ関数値から引数が等しいと言う際には単調性を示す。(3)は を微分係数の極限へ直す。 の場合も式はそのまま成立するため、途中で による除算をするなら別途確認する。