(1) は点 P の x 座標を s とおき、接線の y 切片と、直線 y=a2x との差をそのまま計算する。(2)は最大値が存在するために a<0 であることから始め、最大点を t とおいて a=−4t3 と表す。最大値 M が直線 y=x 上の交点の y 座標である条件を f(M)=M に直して解く。
解答
(1) 点 P の x 座標を s とする。P=O より s=0 でありP=(s,as4+a2s),f′(s)=4as3+a2である。接線の y 切片はas4+a2s−(4as3+a2)s=−3as4だからOQ=3∣a∣s4.一方、R=(s,a2s) なのでPR=∣as4+a2s−a2s∣=∣a∣s4.よってOQ:PR=3:1である。
(2) a>0 では f(x) は上に限りなく大きくなるので、最大値をもたない。したがって a<0 である。最大点の x 座標を t とするとf′(t)=a(4t3+a)=0よりa=−4t3,t>0.実際、導関数の符号は t の前後で正から負へ変わる。最大値を M とするとM=f(t)=12t7.条件より曲線と y=x の交点は (M,M) だから f(M)=M である。代入してf(M)−M=−12t7{6912t24−16t6+1}=−12t7(12t6−1)2(48t12+8t6+1).t>0 かつ最後の因子は正なので12t6=1,t3=231.したがってa=−4t3=−32である。
(1) P の x 座標を s=0 とする。4次関数 y=ax4 の x=s における接線の y 切片はas4−4as4=−3as4である。直線項 a2x を加えると接線の傾きは a2 増えるが、その y 切片は変わらない。したがってOQ=3∣a∣s4.また、点 P と直線 y=a2x の鉛直方向の差は4次項だけだからPR=∣a∣s4.よって OQ:PR=3:1 である。
難度は10段階中7、計算量は10段階中7。目安は18分程度。(1)は接線の切片と鉛直距離を符号付き量のまま比べず、最後に絶対値を取る。(2)は最大値の存在から a<0 を先に確定し、最大値 M が直線 y=x 上では同時に x 座標でもあることを結びつけるのが得点の核である。最大点 t を使う解法と c=−a を使う解法を相互照合し、因数分解後の正の因子と解の唯一性まで確認した。