方針
接線の両軸との交点を切片で表し、内分条件からその切片と点 の関係を出す。そこから接線の傾きが であることを読み取り、曲線上では が一定になると見る。最後に 上の点と原点との距離の2乗を の関数として最小化し、定数 を決める。
解答
曲線上の点を とする。第1象限にあるので 、 である。接線が 軸、 軸と交わる点をそれぞれ とおく。
点 が線分 を に内分するとは、 ということである。したがって である。よって となる。
接線の傾きは、切片表示から である。一方、曲線 の接線の傾きは なので を得る。この式からである。したがって とおける。第1象限の曲線なので であり、 である。
次に条件(ii)を用いる。原点から曲線上の点 までの距離の2乗を とすると である。 とおけば で となる。この関数を とすると であるから、最小は を満たすところで起こる。このとき なので である。最小距離が だから最小の は であり、 より である。さらに から である。 より となる。したがって である。
別解
解法2:接線の切片表示と相加相乗平均を使う
方針
内分点の公式から接線の2切片を で表し、接線の傾きと を一致させて変数分離する。得られた曲線 について、距離の2乗を3項の相加相乗平均で下から評価し、最小距離の条件から を決める。
解答
曲線上の点を 、接線の軸との交点をとする。 なので内分点の公式からよって接線の傾きはだから変数分離してを積分するとを得る。
原点からの距離の2乗は相加相乗平均をに用いると等号を満たす正の が存在する。最小距離が1なのでよってしたがって
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中5。内分比から切片 を正しく出せれば、あとは接線の傾きと距離最小の計算に分かれる。 の向きを逆にすると指数が変わるため、座標式 を明記したい。試験場では18分程度で、 を微分して確認する一行があると答案の説得力が増す。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。