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北海道大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

中心(0,1),半径1の円をC,放物線y=x2C1とする.
また,円C上に頂点Aをもつ放物線y=(xp)2+qC2とする.

(1) {}C2の頂点A(0,0)以外にあるとき,C1C2は異なる2点で交わることを示せ.

(2) {}C1C2によって囲まれる図形の面積をSとする.
C2の頂点Aが円C上を動くとき,Sの最大値と,そのときのAの座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式積分微分 判別式面積計算微分による最大最小

方針

頂点を A=(p,q) とおき、円上条件から p2=q(2q) を得る。交点は x2=(xp)2+q の二次方程式で決まり、判別式が 4q2 になるので、A(0,0) から q>0 を確認すれば異なる2点が示せる。面積は2つの根を使って差を積の形に直し、幅が q の放物線型積分として S=q3/3 を求める。最後は円上での q の最大値を見る。

解答

頂点を A=(p,q) とおく。A は中心 (0,1)、半径1の円 C 上にあるから p2+(q1)2=1 である。これを整理すると p2+q22q=0,p2=q(2q) である。特に円 C 上では 0q2 であり、A(0,0) なら q>0 である。

(1) C1:y=x2C2:y=(xp)2+q の交点の x 座標は x2=(xp)2+q で決まる。整理すると 2x22px+p2q=0 である。この二次方程式の判別式はΔ=(2p)242(p2q)=4p28p2+8q=4(2qp2)である。円上条件 p2=q(2q) を用いると 2qp2=2qq(2q)=q2 なので Δ=4q2 である。A(0,0) より q>0 だから Δ>0 であり、C1C2 は異なる2点で交わる。

(2)

交点の x 座標は、二次方程式の解の公式より x=2p±2q4=p±q2 である。そこで r1=pq2,r2=p+q2 とおく。r2r1=q である。

根の間では上側が C2、下側が C1 であり、その差はC2C1=(xp)2+qx2=2x2+2pxp2+q=2(xr1)(r2x)である。よって面積はS=r1r22(xr1)(r2x)dxである。h=r2r1=qu=xr1 とおくとS=0h2u(hu)du=2[h2u213u3]0h=2(12h313h3)=h33である。したがって S=q33 である。

C 上で q の最大値は、円の最上点で q=2 である。ゆえに面積の最大値は Smax=233=83 であり、そのとき A=(0,2) である。

別解

解法2

方針

2曲線の高さの差を交点の根で因数分解せず、対称軸 x=p/2 へ平行移動する。円上条件で差を q2/22z2 に簡約し、対称区間の積分から面積を求める。

解答

円上条件はp2+(q1)2=1p2=q(2q),0q2である。

(1)

2曲線の高さの差を、z=xp/2 とおいて整理するとC2C1=2x2+2pxp2+q=2z2+qp22=2z2+q22.A(0,0) なら q>0 なので、この差はz=±q2で0となる。よって異なる2交点をもつ。

(2)

交点間では C2 が上側にあり、面積はS=q/2q/2(q222z2)dz=20q/2(q222z2)dz=q33.0q2 だから最大は q=2 のときであり、Smax=83,A=(0,2).

総評

判別式と面積積分を、円上条件で一気に単純化する問題。(1)では A(0,0) から q>0 を明記しないと、判別式が正である理由が抜ける。(2)は、交点を直接解いて差を 2(xr1)(r2x) と因数分解できるかが勝負である。面積が p ではなく q だけで決まることに気づくと、最後の最大化は円の最上点を見るだけになる。 交点の2根で高さの差を因数分解する方法と、対称軸へ平行移動して偶関数を積分する方法を示した。面積が p ではなく頂点の高さ q だけで決まることが最大化の核心である。

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出典: 北海道大学 1993年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。