方針
円の中心を R とし、まず点 P が常に円の外部にあることを確認する。円までの距離を PR−1 と書いた後、u=t2 とおいて PR2 を平方完成し、等号条件から最短距離と点 P を求める。
解答
円 C2 の中心を R=(0,1) とおく。点 P は P=(t,t2−1) であるからPR2=t2+(t2−2)2=t4−3t2+4である。ここで u=t2 とおくと PR2=u2−3u+4=(u−23)2+47 となる。したがって常に PR2>1、すなわち P は円 C2 の外部にある。
(1)
円の外部の点 P から円までの最短距離は、中心 R までの距離から半径1を引いた値である。よって l(t)=PR−1=t4−3t2+4−1 である。
(2) l(t) を最小にすることは PR2 を最小にすることと同じである。上で得た PR2=(t2−23)2+47 より、最小となるのは t2=23 のときである。このとき PR=47=27 であるから l(t)min=27−1 である。また t=±3/2 であり、対応する P の y 座標は t2−1=23−1=21 である。したがって求める点はP=(23,21),P=(−23,21)である。
別解
解法2
方針
円周上の任意の点 Q に対して三角不等式 PQ≧PR−RQ を使い、中心方向の点で等号が実現することを示す。その後は t2 の二次式を平方完成する。
解答
円 C2 の中心を R=(0,1) とする。任意の Q∈C2 に対し、三角不等式からPQ≧PR−RQ=PR−1.P が円の外部にあれば、半直線 RP と円の交点を Q に選ぶことで等号が成り立つ。
(1) PR2=t2+(t2−2)2=(t2−23)2+47>1.したがって P は常に円の外部にあり、l(t)=PR−1=t4−3t2+4−1.(2)
上の平方完成から PR2 はt2=23のとき最小値 7/4 をとる。よってminl(t)=27−1.等号時は t=±3/2 で、t2−1=1/2 だからP=(23,21),P=(−23,21).
総評
円と放物線の距離問題だが、計算の主役は中心距離の二次式である。得点の中心は、P が常に円の外部にあることを PR2>1 で保証してから、最短距離を PR−1 と書く点にある。外部確認を省くと、円の内部に入る可能性を見落とした答案に見えるので注意したい。t2=u と置くと最小化は平方完成だけで終わる。 中心距離から半径を引く方法と、三角不等式の等号条件から同じ距離を導く方法を示した。どちらも点が円の外部にあることと、最短点が実際に円周上に存在することを確認している。
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出典: 北海道大学 1993年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。