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北海道大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線y=x21C1とし,円x2+(y1)2=1C2とする.

(1) {}C1上に点P(t,t21)をとる,
QC2上を動くとき,距離PQの最小値l(t)を求めよ.

(2) {}PC1上を動くとき,l(t)の最小値とそのときのPの座標を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式微分関数 座標設定微分による最大最小

方針

円の中心を R とし、まず点 P が常に円の外部にあることを確認する。円までの距離を PR1 と書いた後、u=t2 とおいて PR2 を平方完成し、等号条件から最短距離と点 P を求める。

解答

C2 の中心を R=(0,1) とおく。点 PP=(t,t21) であるからPR2=t2+(t22)2=t43t2+4である。ここで u=t2 とおくと PR2=u23u+4=(u32)2+74 となる。したがって常に PR2>1、すなわち P は円 C2 の外部にある。

(1)

円の外部の点 P から円までの最短距離は、中心 R までの距離から半径1を引いた値である。よって l(t)=PR1=t43t2+41 である。

(2) l(t) を最小にすることは PR2 を最小にすることと同じである。上で得た PR2=(t232)2+74 より、最小となるのは t2=32 のときである。このとき PR=74=72 であるから l(t)min=721 である。また t=±3/2 であり、対応する Py 座標は t21=321=12 である。したがって求める点はP=(32,12),P=(32,12)である。

別解

解法2

方針

円周上の任意の点 Q に対して三角不等式 PQPRRQ を使い、中心方向の点で等号が実現することを示す。その後は t2 の二次式を平方完成する。

解答

C2 の中心を R=(0,1) とする。任意の QC2 に対し、三角不等式からPQPRRQ=PR1.P が円の外部にあれば、半直線 RP と円の交点を Q に選ぶことで等号が成り立つ。

(1) PR2=t2+(t22)2=(t232)2+74>1.したがって P は常に円の外部にあり、l(t)=PR1=t43t2+41.(2)

上の平方完成から PR2t2=32のとき最小値 7/4 をとる。よってminl(t)=721.等号時は t=±3/2 で、t21=1/2 だからP=(32,12),P=(32,12).

総評

円と放物線の距離問題だが、計算の主役は中心距離の二次式である。得点の中心は、P が常に円の外部にあることを PR2>1 で保証してから、最短距離を PR1 と書く点にある。外部確認を省くと、円の内部に入る可能性を見落とした答案に見えるので注意したい。t2=u と置くと最小化は平方完成だけで終わる。 中心距離から半径を引く方法と、三角不等式の等号条件から同じ距離を導く方法を示した。どちらも点が円の外部にあることと、最短点が実際に円周上に存在することを確認している。

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出典: 北海道大学 1993年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。