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北海道大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xについての2次方程式x22px+p22p1=0の2つの解をα,βとする。12(αβ)22(α+β)2+2が整数となる実数pをすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安14

方程式・不等式数と式 解と係数の関係、範囲評価、場合分け

方針

まず2次方程式が実数解をもつ条件を判別式から確認する。次に、解と係数の関係で α+βαβ(αβ)2 をすべて p で表し、与えられた式を1変数関数 g(p) に直す。最後は p12 における g(p) の範囲を押さえ、整数になり得る値だけを代入して調べる。

解答

2つの解を α,β とする。判別式を調べると D=(2p)24(p22p1)=8p+4 である。2つの解が実数であるためには 8p+40 すなわち p12 が必要である。

解と係数の関係より α+β=2p,αβ=p22p1 である。また (αβ)2=(α+β)24αβ=4p24(p22p1)=8p+4 である。したがって、与えられた式を g(p) とおくとg(p)=12(αβ)22(α+β)2+2=128p+424p2+2=4p+14p2+2となる。

ここで p12 における g(p) の範囲を調べる。上からは 1g(p)=4p2+2(4p+1)4p2+2=(2p1)24p2+20 なので g(p)1 である。下からはg(p)+13=3(4p+1)+(4p2+2)3(4p2+2)=(2p+1)(2p+5)3(4p2+2)であり、p12 では 2p+102p+5>0 だから g(p)13 である。よって整数となる可能性があるのは 0, 1 だけである。 g(p)=0 のとき、分母は正なので 4p+1=0 より p=14 である。これは p12 を満たす。 g(p)=1 のとき 4p+1=4p2+2 すなわち (2p1)2=0 であるから p=12 である。これも p12 を満たす。

したがって求める実数 pp=14, 12 である。

別解

解法2(整数値を文字で置いて判別式を使う)

方針

与式の整数値をmとおき、pについての2次方程式を作る。m\neqq0ではその判別式が非負である条件だけで整数mを絞り、m=0は別に処理する。最後に元の2次方程式が実数解をもつ条件も照合する。

解答

元の2次方程式の判別式はD=8p+4であるから、α,βが実数であるための条件はp12である。解と係数の関係よりα+β=2p,(αβ)2=8p+4なので、与式は4p+14p2+2となる。

この整数値をmとおく。分母は常に正であり、m(4p2+2)=4p+1すなわち4mp24p+2m1=0を得る。

m=0なら4p+1=0よりp=14であり、実数解条件も満たす。

m\neqq0なら、上式が実数pをもつため、その判別式は非負である。よってΔ=(4)244m(2m1)=16(1m)(2m+1)0.したがって12m1.mは0でない整数だからm=1だけである。このとき4p24p+1=(2p1)2=0よりp=12を得る。

以上からp=14,12である。

総評

解と係数の関係で式を p だけに直す問題である。目安時間は14分。得点の中心は、実数解条件 p12 を忘れないことと、分数式 g(p) の整数候補を 0,1 に絞る範囲評価である。分母が常に正である確認、等号が実際に起こる p の確認まで書けば答案として安定する。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1991年度 前期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。