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北海道大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

放物線y=2x2+28を時計回りに
原点を中心にπ4回転した図形をCとする.

(1) Cの方程式を求めよ.

(2) 直線x=aCと接しているとき,aの値を求めよ.

(3) Cと直線x=1とで囲まれる図形をx軸のまわりに回転して得られる図形の体積Vを求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式積分 回転・拡大接線・法線体積計算

方針

時計回りに π/4 回転した後の座標を (x,y)、回転前の座標を (X,Y) とし、逆回転で X=(xy)/2Y=(x+y)/2 を代入する。(2)は x=a を入れたときの y の二次方程式の判別式で接線条件を調べる。(3)では 0x1 で上下2枝を求め、x 軸回転の外半径・内半径の差として体積を積分する。

解答

(1)

回転後の座標を (x,y)、回転前の座標を (X,Y) とする。図形を時計回りに π/4 回転しているので、回転後の点を反時計回りに π/4 戻せば回転前の点になる。したがって X=xy2,Y=x+y2 である。

回転前の放物線は Y=2X2+28 であるから、これを代入してx+y2=2(xy2)2+28を得る。両辺に 2 をかけると x+y=(xy)2+14 である。よって 4(xy)24x4y+1=0C の方程式である。

(2)

直線 x=a を (1)の式に代入すると 4(ay)24a4y+1=0 である。これは y について 4y2+(8a4)y+4a24a+1=0 という二次方程式である。

直線 x=aC と接するためには、この二次方程式が重解をもてばよい。判別式は (8a4)244(4a24a+1)=128a である。したがって接する条件は 128a=0 であり、a=0 である。

(3)

(1) の式を y について解く。0x1y=x+12±2x である。下側の枝も x+122x=(x12)20 なので、x 軸のまわりに回転すると、外半径と内半径はそれぞれ x+12+2x,x+122x である。

したがって体積はV=π01[(x+12+2x)2(x+122x)2]dxである。差の公式を使うと、被積分関数は4(x+12)2x=42(x3/2+12x1/2)である。よって V=42π01(x3/2+12x1/2)dx =42π(25+13)=44215πである。

別解

解法2

方針

回転前の放物線を媒介表示して回転後の x,y を2つの平方にする。接線と2枝を同じ表示から読む。

解答

(1)

回転前の放物線を媒介表示する。

回転前の点を(X,Y)=(t,2t2+28)とする。時計回りに π/4 回転するとx=X+Y2=(t+122)2,y=X+Y2=(t122)2.この2式を消去するとx+y=(xy)2+14,すなわち4(xy)24x4y+1=0.(2)
媒介表示で x は平方だから、その最小値は0である。最小点では接線が鉛直になり、x=0が接線である。よってa=0.(3)
0x1t+1/(22)=±x とすると、上下の枝はy±=x+12±2x.どちらも非負である。したがって円環断面法によりV=π01(y+2y2)dx=42π01(x3/2+12x1/2)dx=42π(25+13)=442π15.

総評

回転後の座標変換、接線判定、回転体体積を順に処理する問題。目安時間は25分前後。(1)では時計回りに回した図形を扱うため、代入するのは逆回転の式であることを確認したい。(3)は上下2枝がどちらも0以上であるため、外半径と内半径の差としてそのまま積分できる。平方差を使えば計算は短くなるが、根号の枝と積分範囲 0x1 を明記することが重要である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、必要十分性、極限、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 北海道大学 1994年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。