方針
条件(イ)で行列の第1列がただちに決まり、未知数は第2列だけになる。点 は直線 上の任意の原点以外の点なので と置き、 に依存しない条件として、 と の直交条件、三角形の面積条件を立てる。面積条件では絶対値が出るため、直交条件で式を整理してから に落とし、2通りの符号を最後に戻して行列を決める。
解答
(1)
条件(イ)より、 は に移る。したがって行列の第1列は であり、とおける。 は直線 上の原点以外の点だから、ある を用いて と書ける。このとき である。
まず が直角であることから、 である。よって であり、 だから を得る。
次に面積条件を用いる。三角形 の面積はである。一方、 であるから、面積条件は である。
ここで直交条件 を用いると となる。したがって であり、 より を得る。 だから である。 のとき、直交条件から であるから である。 のときは より である。
よって求める行列はまたはである。
別解
解法2
方針
直角三角形の面積から を先に出し、方向を90度回転した2通りのベクトルとして行列の第2列を決める。
解答
図形的解法とおく。直線 上の点は と書ける。直角条件とからである。したがって、 は に垂直で長さが2倍だから一方、条件(イ)よりよってまたはそれぞれを解けばまたは両方とも を満たし、直線上の全点に対して直角条件と面積条件を満たす。
総評
行列の列ベクトル、直交条件、面積条件を同時に扱う標準上位問題。目安時間は20分前後。得点の中心は、 と置いて を消し、面積の絶対値を直交条件で まで整理するところにある。符号が2通り出るので、片方だけで終えないことが重要である。図形的な別解では、直角三角形の面積から を先に読むと、計算量をかなり減らせる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、必要十分性、極限、図示範囲、途中計算まで確認した。