方針
直線 の方向ベクトルを とし,点 から原点を通る直線への距離を「長さの2乗から射影の2乗を引く」形で求める.最小値は を使って,定数項と振動項に分けて読む.
解答
直線 は原点を通り,方向ベクトルを とできる. 上の点を とする.
(1) 原点から へのベクトルを とする.点 と直線 との距離の2乗は, の長さの2乗から, 方向への射影の長さの2乗を引いたものである. であり,, だからである.したがってとなる.
(2) (1) の式を整理するとである.ここでを用いると となる. は単位円上を動くので, の最小値は である.よって である.
別解
解法2
方針
として距離の2乗を分数式にし,その最小値を とおく.すべての実数 で成立する2次不等式の判別式を0とすることで,最小値を代数的に決める.
解答
(1)
直線 の方向ベクトルを ,とする.射影を除いた成分の長さからであり,(2)
とする.まず の場合,この右辺の最小値を とすると,すべての実数 についてであり,最小値では等号をとる.したがって判別式が0となり整理すると小さい方の根が最小値なので の場合の値 もこの下限以上であり,極限 として上の議論に含まれる.
よって
総評
難度は10段階中6,計算量は10段階中5.空間図形の問題だが,直線が原点を通るため,距離は射影で処理すると最も短い.(2) では の2次式をそのまま微分するより, と に直して「定数項 + 半径つきの振動項」と見ると計算が整理される.最後の平方根 は符号ミスが出やすいので, から展開する順で書くと安全である.